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#旅の水彩画

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「最上川が氾濫」のニュースに我が目を疑いました。今まで幾度となく取材で訪れた山形の一級河川です。

蛇行する様、そして両側に急な山を従える風情が好きで、作品にもしています。

アップした水彩画は、2013年に描き下ろしの注文をいただいた作品です。描いた場所は被害が出た大石田です。

被害が今以上に広がらないことを祈りつつ、被害に遭われた方々へお見舞いを申し上げます。

 

ライフワークって言葉をよく聞いたり、たまに自分でも使ったりしますけど、改めて考え直す出来事がありました。

昨日、テレビの取材チームがアトリエに入りました。詳しくはまだ申せませんが、半年ほど前に出会ったディレクターさんとの縁で、対話(会話にあらず)を重ね、一緒に「歩いて」います。

「歩く」には大きく分けて2タイプありますね。A「目的地に向かって歩を進めること」とB「目的地決めずに思索しながら歩く散歩」。おおかたこの二つでしょう。

今まで水彩画個展でテーマを決め、描くアンテナを立てて海外・国内を取材を続けてきました。その取材旅はA地点からB地点まで歩く中で、響いてくる何かを探すことでした。

取材の時は、頭の中はニワカですが歴史家になっていたり、哲学者になっていたり、環境学者になっていたり、はたまた神学者になってしまったり、脳内は思索のタイフーン。そういう意味では、取材で歩くことはA×Bのような気もします。

今回、ディレクターさんと「歩く」ことは、過去20数年取材を繰り返して積み重なった「思索の地層」を一層、二層、三層…と抽出する貴重な体験になっています。

思い返せば、とある個展で、お世話になっているU社長がにいらしてくださり話しているタイミングに、そのディレクターさんが来訪しました。

名刺交換した後、社長はジョークまじりでディレクターさんに「嫌がられても古山にぴったりくっついて離れるな!」と言いました。(U社長,多分覚えていないだろうな=笑)

結果、ディレクターさんと一緒に歩くことで、小さな個人の歴史を見直しています。そして思いました。「ライフワーク」とは、アーティストや有名人が大上段に構えていうような、そんな大袈裟なものでは決してない、と。
誰でもが「過去を見つめ直して、未来へ歩を進めること、そして個人の歴史を全うすること」それがライフワークなんです、きっと、多分。

U社長、ディレクターさんと交わした対話を経て今、自分が何を考え、どんな出会いがあり、何を残していくことが大切なのか?そのことを考える自分がいます。

水彩画は、ホワイトクリフへの道。イギリスに取材した旅風景でした。

6月になりました。明日2日まで「アートスペース無可有の郷」で開催中の古山拓展『旅人』が本日付の河北新報朝刊で紹介されました。ありがたいことです。

今日は2020オリジナルカレンダーの一つ、リングタイプカレンダーから水無月絵柄を紹介します。水が恋しくなり始める梅雨入り前、フィンランドヘルシンキの港を描いた水彩画をあしらいました。

つい先日、申請していた持続可能給付金が入りました。3月、4月、5月とCovid-19禍による自粛やキャンセルで売り上げが激減していた最後崖っぷちでの入金。気にかけてくれた友人たちやお客様が絵を求めてくれたり石鹸をオーダー下さったりで、なんとか凌いでいました。感謝です!

そんな5月月末、待ってくれない経費・家賃支払いなどで椅子から転げ落ちそうになっていましたが、奇跡の給付金入金。瞬間移動で右から左へ消えましたが、なんとか6月を迎えられました。

水無月、無いのは水だけにして欲しいものですね。

「あの時のバルセロナのホテルの女将、どうしているかな、、、」

昨今、ニュースでスペインが映ったりするとつい考えてしまします。

その旅は、バルセロナ発ポルトガル・ロカ岬行きの旅でした。

旅の連れ合いは妻と中学1年の娘、小学4年の息子。バルセロナは、息子が「どうしてもバルセロナに行きたい」と頼み込まれての滞在でした。そんなわけで旅のスタートが自ずとバルセロナになったのです。

私は息子に条件を出しました。「バルセロナに行きたいんだったら、地下鉄の乗り方、町の作りを旅の前に予習しておくこと。」

彼は必死に地○の歩き方を読み漁り、バルセロナを頭の中に叩き込みました。現地で地下鉄も率先して乗ったほどでした。

そんなバルセロナ。息子は路上で一枚の鳥の羽根を拾いました。気に入ったらしく放り投げることはせずに宿に持ち帰りました。

息子の手もとの羽根を目にしたフロントの女将さんが「あなた、素敵な羽根見つけたわね!その羽根、捨てずに持っているのよ。あなたの夢をかなえる羽根だからね」

息子がそのことを覚えているかどうかわかりませんが、私はその4泊5日のことを「バルセロナの夜」とタイトルで一枚の絵にしました。サグラダファミリアを主題にした具象と抽象の中間みたいな絵ですが、その絵の端っこには、実は「男の子と夢を叶える羽根」がこっそりと描きこまれています。

「ネットでオウチからなんでも発信」が当たり前になってきていても、「ギャラリーに行かなきゃ絶対に見られないもの。」もあっていいと思います。なのであえてアップしません。

世界は今、旅の扉を閉ざしています。ネットやテレビ電話では決してたどり着けない宝石が、リアルな旅にはごろごろ転がっている。開催中の個展で描いた水彩画は、私の拾ってきたそんな宝石だと思っています。

せめて、絵の扉の向こうに旅を楽しんでもらえれば幸いです。明日30日土曜、そして31日の日曜は13時から会場入りします。

トップ絵は、スコットランドの旅の途中、足を止めた、「ハイランドの旅籠」。

斜面を登ってドアをノックすると「さあ、入って、入って!」と両手を広げた旅籠のオーナーが迎えてくれるのです。

2020/5/27〜6/2 アートスペース無可有の郷にて、古山拓展「旅人」開催中。
30日土曜日・午後13時からクローズまで
31日日曜日・午後13時からクローズまで
最終日2日・午後13時から閉場まで

会場住所/宮城県柴田郡柴田町海老穴海老沢131

電話/0224-56-3584

会場ホームページ/https://mukaunosato.wixsite.com/art-space

マップ/googlemapはこちら

 

 

2020/5/27〜6/2 アートスペース無可有の郷にて、古山拓展「旅人」を開催します。

絵は心の旅への扉です。

古山拓が今まで旅してきたヨーロッパ各国、そして東北の水彩画、さらには抽象画をラインナップ。

田園の中にたたずむカフェ併設の素敵なギャラリー「アートスペース無可有の郷」まで、小さな旅にお出かけください。

作家古山拓の在廊日程は、以下の通りです。

28日初日・終日
30日土曜日・午後13時からクローズまで
31日日曜日・午後13時からクローズまで
最終日2日・午後13時から閉場まで

会場住所/宮城県柴田郡柴田町海老穴海老沢131

電話/0224-56-3584

会場ホームページ/https://mukaunosato.wixsite.com/art-space

マップ/googlemapはこちら

中学のころ、タクは吹奏楽部にいました。
盛岡の個展が中止となり、代わりにアップしたウェブ個展を見た、吹奏楽部の先輩から、「ウェブ個展ギャラリーを見た」と、一通のメールが届きました。
メールはこの詩から始まっていました。

いざそれこそが我らプロの証
我らすべてに備わる勇者の心
時と定めに損なわれようとも
その強き意志は
戦い・求め・歩み続けて屈することはないのだ
 
     -アルフレッド・テニスンー

そして、続いて先輩からのメッセージが…

『拓ちゃん、「青い時に紫色の風を見た」を譲っていただけませんか?「sold out」になっていないことを祈っています』

テニスンのユリシーズの詩を文面冒頭に書き綴った先輩のシンプルな言葉。


文学、芸術は強い前進力をくれます。
気持ちが奮い立ちました。

奇しくも「青い時に紫色の風を見た」はテニスンの母国イギリスを描いた水彩画でした。

ウェブ個展ギャラリーはこちらです。https://takufuruyama.myportfolio.com/

毎日外出ができない日々が続いています。

臨時休業中のアルティオ店舗には一日置きに行っています。

店舗=テナントは、科学的にはコンクリートの箱でしかありません。ですが、なんというか、ドアを開けると、部屋が「笑ってくれる」のがわかります。コロナ対応で臨時休業して以来顕著です。「閉めててごめん」とつい声をかけてしまします。空間にも命がある。

早くOPENの看板を出したいです。いつもいらしてくださる皆様、申し訳ありません。そのときはまた笑顔でお迎えします。

今日は一枚の春の絵をアップします。

山間部をくねる道が好きで、愛用のルートマップには無数のマーキングや書き込みがあります。

今テレビで人気を博している「ポツンと一軒家」ではありませんが、突然現れる集落に、そこに暮らす人のドラマを感じて立ち止まってしまいます。

その昔、東京小平にあったギャラリーで個展をさせてもらったことがありました。

ヨーロッパを描いた絵をポートフォリオに入れて持っていったのですが、オーナーさんからひとつ条件を出されました。

「ヨーロッパを描いている画家は、東京には山のようにいるからね。生まれ育った東北を描き続けるなら、壁、貸してもいいよ」

はっとしました。1997年のことです。東北なんて暮らし続け当たり前すぎて、気にもかけていなかったのです。(個展プロフィールはこちら。1998年の松明堂展です)

オーナーさんのひとことから、以来、東北の山間部や海辺へ迷い込むことになりました。農家でとうもろこしをもらったり、炭焼きの親父さんが炭だらけの顔で笑顔をくれたり。漁師さんがウニを食え、と差し出してくれたり。

車で奥へと入って行く時は怖くさえなる時もありますが、結果、良い思い出しかありません。

いまだに取材を続けて、さっぱり上達しない下手な絵を描き続けていますが、下手なりに自分が見てきたことが誰かの記憶とゆるく繋がって、何かを生み出す肥料になると良いなあ…と思います。

「ポツンと一軒家」を見ていると、つい「ウンウン、細道崖道、ドキドキするんだよね」なんて、一緒に旅してきた妻と笑いながら話しています。

今日の水彩画のタイトルは「春風、遠くにさえずり」

北上山地山中の風景です。

 

 

 

 

今日、アルティオにいらしたお客様は、ニューヨーク在住歴が30年を越えるTさん。
日本に帰ってくる都度、アルティオにお立ち寄りくださいます。
Tさん、ドアをあけるなり、「ハッピーバースデー!」

じつは今日は私=タクの57回目の誕生日でした。
Tさんは一年ぶりの帰国にあわせ、オーダーいただいていたちび絵を受け取りに立ち寄ってくれたのです。
モチーフはニューヨークのアパートで飼われている柴犬の「MOMO」。
受け取るなり「涙が出そう」と喜んでくれて、一緒にランチ。それは嬉しい秋の日でした。


夕ご飯は久美子店長が仙台の名店フレンチレストラン三浦を予約してくれて、夕ご飯を美味しくいただいてきました。
偶然にも先日の個展会場に、シェフがいらして下さったのが縁です。

23歳でアニメーターとしてスタートした「描く旅」は34年目を迎えます。
イラストレーターになったのは27歳のときですからイラストレーターとしてはちょうど30年。

当時、本当に食うや食わず。日銭で食いつなぐのが精一杯。
まさかニューヨークからきた友だちとランチをし、レストランのシェフと楽しく話している30年後は想像もできなかった。
すこしは人並みの暮らしに近づけたようです。



今、20代から「やりたかったこと」や、当時は想像だにしていなかった「実現させたいこと」が山ほどあります。

実現にはあと30年は必要かも(笑)。

イメージに体力とちょっぴりの意地をくくりつけて、ひとつひとつ大切に実行に移して行きたい。
そう誓った10月9日でした。


 

古山拓オリジナルカレンダー8月の水彩画は、ポルトガル・アレンレージョ地方のエストレモスです。(KTCという謎のメモはご愛嬌。)
コロンブスが世界一周を命ぜられた城が今はポウザーダ(古城ホテル)として使われています。その城を透明水彩で描いた作品。タイトルは「物語のはじまり-王国にて」。(絵の具はセヌリエ。水彩紙はハーネミューレのセザンヌ水彩紙。この二つのアイテムはここ数年私の使う画材の定番。)

カレンダーをお求めくださった皆様、すでに8ヶ月も私の絵にお付き合いいただき、ありがとうございます(最敬礼)

私がポルトガルを取材したときは連日40度をこえる猛烈な熱波がきていました。バックパックでの取材旅でしたから荷物は少なめ、よって毎日洗濯をするわけですが、洗濯物を窓辺にさらすと、あっというまに「ぱりぱりっ」と乾くのでした。

今年は急激に日本にも暑い夏が来ています。みなさま、くれぐれも体調には気を配って8月を乗り切ってください。

扉の向こう。わたしが旅先で立ち止まるモチーフに、扉があります。
旅好きな方ならご存知の通り、外国の家の扉は表情が豊かです。作りや色、ドアの取っ手まで、みなオリジナリティにあふれています。
もともと築百年、二百年という建物はざらで、住人が自分らしさを出すエクステリアのひとつがドアなのでしょう。

この絵はエストニアのタリン。タイトルは「赤扉の住人」。
赤い扉が気になって描いていると、ひとりの男がドアを開けて入って行きました。
こちらは通りすがりの旅人。しかし、その扉の向こうには地に足が着いた暮らしがあります。

この扉の向こうにどんな生活があるのだろう?家族は何人なんだろう?どんな仕事をしているのかな?、、、と、いくつものストーリーが水彩画のむこうに見えてくるのです。

アルティオギャラリーに新作の扉の絵を3点、追加しました。
うれしいことに、ドアシリーズは結構人気です。
扉の向こうに待っているのは、あたらしい素晴らしき世界かもしれません。