x4160677 - Part 57
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「青葉城址_伊達政宗像」 仙台風景
ジクレー複製版画(オリジナルは水彩)
絵画サイズ15㎝×10㎝・エディションナンバー付き
◉額付き¥10,000(税別)
花旅籠/水彩
「胎児のはなし」という本を読みました。最相葉月×増崎英明共著です。
私がイラストを毎回担当している仕事に仙台文学館発行の「仙台文学館ニュース」、「私の一冊」があります。
今回は宮城出身の漫画家いがらしみきおさんの「一冊」が、その本でした。
可能な限りとりあげられた本を読むようにしています。
今回も命の誕生の不思議さに興味深く読ませていただきました。
仕事の仕込みが新しい世界をかいま見れるという、ありがたいイラストレーションです。
編集方針でイラストの刷り色は一色ですが、実は毎回カラー・透明水彩で描いています。
カラー版もここに紹介しておきます。
そんな文学の仕事の刷り上がりが手元に届いたと同時に、別件の文学関係の仕事の打診が入りました。教育研究機関からの打診でした。
ひとつひとつ仕事は単独ですが、やはり自分に声がかかる仕事は、ことばや物語をビジュアル表現する仕事が多いです。
やはりイラストレーションは「ことば」ありき、ですね。
仙台文学館ニュース「わたしの一冊」水彩イラスト
仙台・錦ヶ丘イメージイラスト・透明水彩・新街区誕生イメージ。
「ホントだ、まだ、なにも建っていませんね」
「そうなんです。だから古山さんのイメージで、水彩ふわっとイラスト、おねがいします。」
仙台西部に「錦ヶ丘」という住宅地があります。新しい街区が誕生するにあたり、取材で訪れたときの会話です。
不動産関係の広告イラストは過去ずいぶん手がけてきましたが、CGやドローンの登場で、最近は静かでした。CGイラストでもドローン撮影でもカバーできない絵を描くのも,イラストレーターのスキルのひとつです。
ドローン撮影の資料写真はいただけますが、あくまでそれは参考資料でしかありません。イラストとして「どうみせるか?」
イラストレーターのスキルのひとつは、想像力なのです。
今日から錦ヶ丘では新街区の「まちびらき住宅祭」があります。
どうぞ、家族で楽しんでもらえると嬉しいです。
ありがたいことにビジュアル作家としても紹介していただきました。
イラストが使われている錦ヶ丘「星と虹のコリーヌ」の紹介サイトはこちらです。
https://www.nishiki-estate.co.jp/colline/
このたび宮沢賢治CDの新作がリリースされました。
「宮沢賢治・東京日和」です。
イラストとデザインを私が手がけました。賢治は上京のたびに、新しい音楽の洗礼を受けていたに違いありません。
その当時の東京の町を歩く賢治の後ろ姿をイラストレーションで描きました。
CDジャケットのサブタイトルにあるように「浅草オペラと無声映画時代の音楽、そしてジャズとの出会い」が新作のテーマです。
佐々木孝夫さんの書かれたライナーノーツは、賢治と洋楽の関係を知る上でも、必読ものです。
1部¥2400+消費税です。アトリエアルティオで取り扱っています。
通販ご希望の方はメールでお問い合わせください。
送料180円ご負担いただくかたちになりますが、レターパックでお送りします。
(お支払いは届いたあと、お振込でお願いしています)
ここ数年、宮沢賢治に関わるイラストの仕事が多いです。
岩手出身ということもあるのでしょうが、イラストレーターとして関わって思うのはあまりにも賢治は巨人すぎるということです。
一家言もつ賢治ファンの方々は非常に多いですので、あまり惑わされずに、自分のスタンスでやっています。
岩手出身仙台在住の音楽プロデューサー、佐々木孝夫さんがこれまで4枚の賢治にかかわるCDを発売してきましたが、このたび新作がリリースされました。
「宮沢賢治・東京日和」です。
イラストとデザインを私が手がけました。
賢治は上京のたびに、新しい音楽の洗礼を受けていたに違いありません。
その当時の東京の町を歩く賢治の後ろ姿をイラストレーションで描きました。
CDジャケットのサブタイトルにあるように「浅草オペラと無声映画時代の音楽、そしてジャズとの出会い」が新作のテーマです。
佐々木孝夫さんの書かれたライナーノーツは、賢治と洋楽の関係を知る上でも、必読ものです。
1部¥2400+消費税です。アトリエアルティオで取り扱っています。
通販ご希望の方はメールでお問い合わせください。
送料180円ご負担いただくかたちになりますが、レターパックでお送りします。
(お支払いは届いたあと、お振込でお願いしています)
秋の夜長、宮沢賢治が聴いたであろう音楽に耳を傾けるのも一興ではないでしょうか。
約束の樹-Betws-y-Coed/Wales
台風の被害で関東は大変なことになっています。
私たちの暮らす仙台は被害は無かったのですが、東日本大震災時にライフラインが途絶えたときのことを昨日のことのように思い出しています。
一刻も早く被害に遭われている皆様の元に電力が供給されるよう祈っています。
台風が東北へ駆け上がってきているまさにそのとき、私たちは雨脚と架けっこするように岩手県北上市にクルマを走らせていました。
訪問先は、介護施設「さくら爽」様。
宮城と岩手の県境を過ぎると、岩手は見事に晴れて青空が。オーダーいただいていた水彩画とジクレー複製版画を無事納品することができました。
さくら爽のオーナー様との縁は2005年の盛岡川徳デパートでの個展にさかのぼります。
一点の水彩画を嫁がせていただいたことがきっかけでした。
当時お求めくださった水彩画は、盛岡の駅前「開運橋」から岩手山を見たアングルの一枚でした。奇しくもその絵の中にオーナー様のご実家が描かれていたのです。
その後も何点か嫁入りさせていただき、そんなご縁で介護施設のロゴマークや施設水彩画を制作させていただいたのです。
今回の描いた絵は、このたび施設が増築されたことに伴って、新しい角度でのオーダーでした。
本画は8号Mサイズです。そう大きくはありません。
が、ジクレー複製で1.5メートル×1メートルの額に複製を入れてほしいとのオーダーもいただきました。
入居する方や訪れる家族が通るエレベーターホールにも設置したいとのことでした。
「古山さんの絵は暖かくて「いい絵ですね」と来訪者から声をかけられるのです。施設の従業員がそんな絵を通して来訪者と交流できることで、あらためて働く職場に仕事の誇りを持ってほしいのです」
そんな想いに緻密な複製と額装に応えてくれたのは、十数年のおつきあいのある、東京のジクレー版画工房と仙台の額縁屋さんでした。
写真はエレベーターホールに架けられた絵を前に記念撮影のオーナーご夫妻と私たちです。
心からありがとうございました。
納品をすませたあと、私たちは北上市の隣、水沢市の国立天文台へ向かいました。
来年のGW直前に開催される盛岡川徳デパートでの個展の仕込みのための訪問でした。
ここ数年、宮沢賢治のCDにからむイラスト仕事をいただいていますが、あらためて賢治を画家目線で調べています。
「風の又三郎」に緯度観測所が登場します。それは、今の水沢にある天文台です。
銀河鉄道の夜や風の又三郎は、岩手の大きな宙と繋がっているのです。
天文学の「時の流れ」で見るなら、賢治の時代も令和の今もあっという間の瞬き一瞬。同じ時代に生きていると言っても過言ではないと感じました。
空を見上げる巨大なパラボラアンテナが、遥かな星空に想いを馳せる宮沢賢治に見えてなりませんでした。