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x4160677 - Part 61

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日本橋アートさんのトップページで絵が取り上げられています。「五月雨を集めて速し最上川」は松尾芭蕉が最上川に読んだ句ですが、その残像を最上川に探した一枚です。
以下日本橋アートさんのサイトにぜひアクセスしてみてください。

 

 

 

九州地方が豪雨で大変なことになっています。被害が広がらないことを祈っています。仙台も今日は雨模様です。
上階水漏れトラブルという水難にあったアトリエアルティオも、間もなく休業から一ヶ月が経とうとしています。さすがにギャラリー店舗を一ヶ月近く開けられないというのは、気持ちがへこみがちになりますね。でも、お客様をお迎えできるようになるまで、もう少しです。商品であるフランスの石鹸をひとつ、取り出して置きました。ほのかな香りと明るいパッケージに、それだけで気持ちが晴れやかになりました。心に晴れ間を!の意気でがんばろう。
今日は蛍光灯の和紙シェード交換の見積もりに、潮紙の職人,塚原さんが現場下見に来てくれました。

和紙シェードは、蛍光灯の光を和らげようと、オープン時に手作りしていただいた逸品です。天井から降った水で汚れて皺が寄っていました。お客様にも評判だったので、再度作り直してもらうことにしました。
「採寸のため、一部持ち帰ってもいいですか?」と、シェードはずしたとたん、蛍光灯の光が強いのなんの。和紙の実力にあらためて感動しました。

リニューアルへ向けての店内レイアウト変更もおおかた済み、やられてしまった商品の再仕入れに取りかかっています。

今、絵本の仕事がひとつ動いています。新しい表現でのチャレンジです。楽しんですすめていきます。

ウェブ上の動きですが、日本橋アートさんのトップページで絵が取り上げられています。「五月雨を集めて速し最上川」は松尾芭蕉が最上川に読んだ句ですが、その残像を最上川に探した一枚です。
以下日本橋アートさんのサイトにぜひアクセスしてみてください。
https://nihonbashiart.jp/

日々が短編水彩物語

気がつくと七月が始まっていました。
古山拓2019オリジナルカレンダーから、「eyes of the friend」。
ブラッドベリの短編物語「霧笛」からインスピレーションを受けて描いた水彩作品です。
 
最近思います。物語は出版社の専売特許じゃない、誰でもが日々物語に満ちている、と。
七月はどんな物語が待っているのでしょうか?
舞いおりる出会いや出来事のタイミングは、別の角度から見ると、違った物語に生まれ変わります。

わたしは「絵は物語だ」と思っています。文学部に籍を置いていた影響も多少はあるのかもしれません。
先日の銀座個展で、一人の女性が「この絵はわたしに「おかえりなさい」と言っているの」と印象を伝えてくれました。
描いた水彩世界から、見る人それぞれが物語を紡いでもらえるとうれしいです。

復旧工事が進むアルティオは、昨日7月1日、壁面壁紙の張り替えが終わりました。
このあとバックヤードのミニキッチンの修繕です。それがすめばリニューアルオープンに向けて、被害免れた荷物の運び込みです。

ギャラリー店舗再開まであと数歩です。

入院してわかることってあります。当たり前朝起きていたことのありがたさ。普通に世界を見ていたことのありがたさ。そして外の世界のありがたさ。
入院病棟の病室に掛ける絵を描くときは、そんなことを思いながら描きます。
ベッドの脇に掛けられた一枚の水彩画。それを見た患者さんが、「退院したら、この絵の風景に会いに行きたい」そう思ってもらえたら仕事冥利に尽きます。

四枚の絵が、青森県にある病院の4人部屋に飾られました。
奥入瀬や、尻屋崎、八甲田など、青森の誇る自然景観を描きました。


今まで病院にかけてもらったり、病室のために描いてきた絵は、一見優しげに見えても、患者さんの気力に寄り添う「支援する絵」。
一人でも多くの患者さんの小さな援軍になりますように!!!

トップの絵は仙台青葉クリニックのエントランスに架けられている「凱歌」。和紙にアクリルで描いた50号です。
エストニアの「歌による独立」にインスピレーションを受けた作品です。
1Fエントランスにございますので、患者さんでなくてもごらんいただけます。そんなM先生のご配慮に感謝です。

 

東北ろうきん様イラスト
媒体「ゆとりーぶ」
水彩・山形花笠踊り

アトリエアルティオ「おはなしの部屋△」第八夜〜おいしいテーブル〜
 
昨夜のゲストは〈ブリティッシュガーデン〉主宰の井上典子さんでした。
 
井上さんは、紅茶、中国茶、テーブルコーディネートがご専門ということもあり、今回は△部屋特別版として、豪華に紅茶とホームメイドのお菓子🇬🇧を味わいながら、奥の深いお茶の世界のおはなしを楽しませていただきました。
手作りのお菓子は
・ウェルシュケーキ
・オートミールビスケット
・プラムケーキ
英国の家庭でお母さんが作る、素朴で優しいお菓子です。皆さんで美味しくいただきました💕
 
🇬🇧🇯🇵
井上さん曰く「この二つの国は、年中、お茶お茶言ってますよね♪」
 
いつも何かある度、人が集まる度に、真っ先に「お茶にしよう」となるのは、世界広しと言えど🇬🇧🇯🇵くらいでしょう。
数えてみると、だいたい8回くらいはどちらの国もお茶を飲んでいることになるそうで、英国に至っては、有名な午後のお茶afternoon teaだけでなく、朝の目覚めのearly morning teaに始まり、夜ベッドサイドでのnightcap teaと全部、お茶時間に名前があるのも驚きでした。
 
8回あっても、その時間毎の違う楽しみ方があり、
友人やご近所さんとのお茶、
学校から帰ってきた子供達と楽しむお茶、
自分のためのお茶、等々。
 
昨今の社会状況を省みると、毎日お茶飲んで、皆んなと会話していたら痛ましい事件も少しはなくなるんじゃないかな、と思います。それだけ心の栄養となる豊かな時間かと感じました。
そういう意味でも、改めて、お茶の文化があることが素晴らしいことですね。
 
さらに英国のお茶へのこだわりとして象徴的なのが、
〈紅茶が先か?ミルクが先か?〉という論争です。かつては法律でも定められていたことがあったそうですが、現在も陶器の違いや科学的根拠等、様々な理由で意見が分かれ、論争は続く^ ^らしいです。
 
さらにお茶は英国文学にも、、
お茶の様子や様々なお菓子が登場し、例えば「特別な日の桃色のお菓子」など、ネーミングも意味ありげですね。
 
今年11/1に20周年を迎えるという井上さんのブリティッシュガーデン☕️
おめでとうございます!!
 
その日は日本人が外国(ロシア)で初めて茶会に招かれた日なんだそうです。そんな紅茶の日が創立とは、いかにも典子さんらしくて、個人的に彼女のそういうところが私は大好きなんです。
 
長文お読みくださりありがとうございます。
第八夜はアルティオ漏水により、井上さんの素晴らしいお部屋をお借りして開催できましたこと、改めて御礼申し上げます。
ご参加の皆さまと共に、この度も豊かな時間をありがとうございました。
(アルティオ店長古山久美子)
今回の絵は井上さんのヨーロッパ遊学時代、頑張っていた20代の頃のお話を聞き感動し、その時の様子を絵にしました。
皆さんに一つづつのマイポットで贅沢なお茶時間でした。
奥ープラムケーキ、左ーオートミールビスケット、手前ーウェルシュケーキ♪お茶もお菓子もたっぷりいただきまし

 

先日、NHKで、南米に移住した一家の五十年の記録が放送されていました。
彼らが旅立ったのは、岩手の高原地帯にある薮川外山という開拓村。映像から流れる方言ですぐに岩手の人たちだ、とわかりました。
 
じぶんはその地で幼少期を過ごしていた時期があります。一番古い記憶が薮川外山の記憶です。(父は当時、木炭集積場に勤めていました)
 
画面に流れた50年前の風景の中に、「自分の水彩画に何度もあらわれる要素」が。
(じぶんは風景画を描いていますが、ないはずの杭を描いたり、ラインを変えたり、結構フィクションが入っているのです)
 
仙台に住んでいようと、ヨーロッパを旅しようと、深い記憶は無意識のうちに自分の美意識として外に出ようとするものなんだ、と、どきっとしました。
 
薮川は本州で最低気温を記録する、厳しい土地です。なんだけれど、かすかな記憶にはそんな辛さはみじんもありません。
両親はどんな思いであの開拓村にくらしていたのだろう???
その地にわたしはルーツを刻むことができて、それは唯一無二の宝物となっています。
絵はそんな薮川の記憶を描いた連作の一枚です。
「幼き日々」

 

【アトリエアルティオ臨時休店中のおしらせです】
6月7日、店舗上階からの大規模漏水(上水道)により、店舗内が水浸しとなりました。商品や一部作品、電気系、天井壁面等が被害を受け、復旧には室内壁面の乾燥が必要なため、7月上旬までやむなく臨時休店となっています。

ほぼひと月のクローズとなる予定で、お客様の皆様にはご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。
再開日程が決まりましたらあらためてサイトでお知らせいたします。

なお、水彩レッスンにかんしましては、現時点で電気が復旧しましたので通常通り再開しています。
また、作品お問い合わせ、オーダー等は遠慮なくお問い合わせフォームよりお申し付けください。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

壊れたエアコンが交換されました!これで湿気対策もパーフェクト!アルティオ復旧も前進、夏をむかえられます。

仙台はまだ涼しくエアコンいらずでしたので、夏本番を迎える今、ちょっと安心しています。パソコンが普及する前は夏の暑さもガマンガマンできましたが、今のご時世、私より先に、昔で言えば読み書きそろばんに相当する「パソコン」が悲鳴を上げますから,エアコンは必須です。

さて、夏本番を前に、灯台の絵をギャラリーにアップしました。
ヘルシンキとイングランドホワイトクリフ、そして故郷岩手の小さな港の水彩画です。
灯台って以前から好んで描くモチーフでした。特に外国の灯台は個性豊かで主張が強く、絵になりますね。
以前旅した、英国コーンウォールやフランスブルターニュもいい灯台がありました。

アルティオが水難にあったのは、思い返せば四半世紀やってきた節目の出来事でした。ここでちょっと立ち止まって、冷静に針路を引き直してみてもいいんじゃない?と灯台に言われているような気がしています。安全な航路は焦っていてはみつからない。座礁するのが関の山。灯台の光を今一度見つめ直してみたいと思います。

ギャラリーにアップした灯台をどうぞ、ご覧ください。

 

 

灯台4・「霧笛」三陸の防波堤灯台