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今は無き、東北大学農学部雨宮キャンパス

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今は無き、東北大学農学部雨宮キャンパス

明日が搬入日です。絵は額に入りまして、あとは持ち込んで飾るだけです。

こまごました雑務が残っているけれど、なんとかなりそうです。

今回の個展には、二点、今は無き風景を描いた作品を展示します。

それは、一年前まで仙台市街のどまんなかにあった、東北大学農学部キャンパスです。

フェンス越しに見たのどかな風景と、正門にあった小さな可愛らしい、けれども歴史の重みをなにげなく醸していた守衛室。その二点を描きましたので、記録として見ていただけるだけでも、うれしいです。

多分、こういうふうに記録を水彩画として残そう、という感覚は、史学科出のイラストレーター…という根っこゆえ少々強目なのかもしれません。人間は忘れやすい生き物ということは、歴史が証明済み。だったら大事なのは記録です。

なんてことのない風景ではありますね。しかし、ありきたりのものは四半世紀でありきたりではなくなってしまいます。あたりまえと思っていた昭和のたたずまいは,気がつくとすでにありません。静かに静かに気がつかないうちに消されていきます。

記録が写真や図面ではなく、心象を加えた水彩イラスト(画ではなくイラスト、と敢えて。)でも問題は無いでしょう。

今、キャンパスがあった広大な敷地は、重機が目立つだけの空虚な更地になっています。