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水彩で描く儚き軽巡

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水彩で描く儚き軽巡

旧帝国海軍軽巡洋艦「神通」。好きで描いていた絵です。
イラストレーターという仕事の領分はどこまでも自由です。好きなものは好き。描きたいモチーフは,何でも描きます。十数本の水彩絵の具と筆があればOKです。ブレーキはありません。

しかし、たぶん水彩画の個展で出品しても、風景画が好きなお客さんには見向きもされないだろうな、、、
そう思っていました。

ところが、振り向いてくれた方が居ました。私が描いた同じく旧帝国海軍戦艦大和の絵を目にしたひとりのお客さんAさんです。「大和もいいけど、軽巡洋艦の儚さが好きなんです。」とAさん。
「わかります。垂直に立ち並ぶ三本煙突がなんともはかないんですよね。四本煙突ですが、神通なら描いていますよ」とわたし。
「神通!!私も好きなフネです!それはぜひ見たい!」

先日、そんなうれしい流れで、神通の絵は嫁いで行きました。

「武装の貧弱な軽巡洋艦の乗組員は、何を思って戦ったんでしょうね…。探照灯だけは戦艦クラスだったなんて、おとりですよ、ほとんど。切なくなりますよ。軽巡や駆逐艦クラスのフネを見ていると、いろいろなことを思ってしまうんです。この絵は大事にしますね。」

一隻の巡洋艦の絵が、歴史の向こうに消えて行った幾多の命に祈りを捧げる一枚になるなんて、本当に描いて良かったと思っています。
ありがとうございました。

神通_イラスト_水彩_古山拓