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「東北の本棚」と料理人、そして梅の花

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「東北の本棚」と料理人、そして梅の花

絵をてがけた「海の見える丘・絵本版」の書評が河北新報朝刊に載りました。
「東北の本棚」のコーナーです。
出版社の「星の環会」に問い合わせたところ、紀伊国屋書店仙台店には既に配本済みとのこと。
また、各書店でも注文後すぐに配本してもらえるように手配済みとのことでした。

紙面をアップしましたのでどうぞご一読ください。

掲載になった日の9日そして10日と東京に展覧会を見に行ってきました。
都美術館に「ハマスホイとデンマークの絵画展」・都現代美術館に「ミナペルホネン/皆川明 つづく」・庭園美術館「ルネ・ラリック展」の三つをみましたが、旅費交通費をかけていった価値はありました。
絵本の版元「星の環会」にもご挨拶して仙台に戻ってきたら、なんと雪。ちょっとびっくりでした。

展覧会と出版社訪問が今回の上京の目的だったのですが、一泊二日の東京で一番印象に残ったのは、実は宿泊先のホテル朝食会場でみかけた「厚焼き卵を焼く料理人」でした。

「焼く様」があまりにも丁寧で真摯で、強烈に印象に残ったのです。「清らかさ」といってもいい。
もうすぐ焼き上がるところへ「おいしそうですね」と声をかけると
「ひとまわりしていらしてください。ちょうどできあがっていますから」と笑顔で料理人が答えました。

彼女(30〜40代と思われる女性でした。)のこれから歩む道が、そのひたすら仕事に向かう姿勢から見えたように感じました。
彼女の仕事ぶりが清らかさを伴っている姿は、絶対にラッキーな仕事のめぐりあわせを招いて、未来へのいい道筋を切り開いて行くんだろうな。

どんな仕事であっても、誰かがどこかで見ている、とはよくいわれることです。
しかし、「仕事ぶり」が放つ「清らかさ」って、考えたことも無かった。
はたして自分はそんなふうな仕事ぶりをしているのだろうか?

今回の東京への旅の一番の収穫、それは、「仕事で清らかな空気を放てるか??」

仙台に戻ってきた今も、料理人の仕事ぶりを思い出すと、清々しくなるのです。
こうやってブログで「出たよ!」「やったよ!」「描いたよ!」とばらまいているようじゃ、清らか、には遥かほど遠い…な

最後に訪れた庭園美術館には、そんな自分をくすくす笑うように、梅の花が咲いていました。

トップ絵と下の水彩画は昨年描いた梅の花です/6.5センチ×6.5センチ=藤色バックは合成(嗚呼、また笑われた)