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立ち止まるわけ

立ち止まるわけ

絵は不思議です。
私が美術館でずらりと並んだ画家の作品と向き合った時、どんなに有名な画家であっても全ての作品に心が動くわけではありません。
作品の前で立ち止まる理由、いわゆる琴線に触れるかどうか?は、自分の過去体験や今の心境にあるのではないかと思うときが多々あります。

一人のお客様から、伊達政宗公騎馬像を水彩画で描いて欲しい、とのオーダーをいただきました。
もちろん、いくつもの理由があってのオーダーでした。

経験や感動、今の心もよう、そんないくつもの体験の連なりという琴線に響く絵を描く。それは描き手の描く技術以上に過去体験もまた試されることなのかもしれません。