2025-06-04

現代書家・岡本光平氏『空海を語る』終了
こんにちは、画家のタクです。おかげさまでアトリエ・アルティオ店主・古山久美子による企画【岡本光平トークライブ『空海を語る』】が6月1日、無事終了しました。
のべ6時間というトークにも関わらず、お引き受けくださった岡本光平先生、並びにご参加くださった皆様、そして講演に入り、会場として本殿、客殿をお貸しくださった別格本山龍寶寺のご住職に心から感謝申し上げます。
アートギャラリーであるアルティオ主催の講演会が、なぜ『空海』だったのか?疑問に思われた方も多かったのではと思います。
元々アルティオが仙台市内に店舗を構えていた時、「お話の部屋△」という月例トークイベントを開催していました。それは、「画家以外」のその道のプロに、トークしていただくという企画でした。もちろん発案者は店主の古山久美子です。
美術館館長から始まり、フランス文学教授やフリーアナウンサー、ヘアデザイナー、宮沢賢治研究家、ボイストレーナーといった絵画とは異分野のプロをお招きしてお話をいただいていました。
人間にとって何が大切か?と、問うた時、それはいかに心の中に異なる視点を持っているか?だと、私どもは思っています。
よくネットワーク作りが大切だ、との声を聞きます。それはそれで正しいと思います。
しかしそれ以上に大切なことは、心の内に抱えた様々な価値観のネットワーク構築ではないかと思っています。そのためには異ジャンルからの刺激が必要なのです。
元々、私は、書家岡本光平氏とは20 年来のお付き合いをさせていただいておりました。私自身、氏から受ける表現者としての刺激は計り知れないものがありました。
そして氏がライフワークとしている『空海』には、私自身少なからず関わりがあったのです。
それは2013年のことだと記憶していますが、私は一言では語れない不思議な縁で持って、「高野山金剛峯寺」から報賞状を授けられています。(この話は長くなりますので、別の機会に)
私は岩手出身ですので空海の真言密教には縁がなかったのですが、本当に導かれているとしか思えない経緯で空海に綱がrたせていただいていたのです。
古山久美子もかれこれ20年のお付き合いとなる岡本光平氏に講演を依頼することになったのは、今思うに必然…仏縁だったように思います。
「仏縁」という言葉。それはもしかすると、心の中のネットワークが時を超えたDNAの記憶とつながり発火し、今に表出したことを指すのかもしれません。
岡本光平氏による講演は、空海の人となりや生まれ、そして生き方まで多層的なものでした。
ぼくは撮影裏方でしたが、とても心に残った言葉があります。
「空海は、敵を作らなかった。そして明日は命がないかもしれないとの覚悟で、あらゆることに取り組んでいたに違いない」という言葉でした。
ぼくに限らず、参加した皆さんの心の中のネットワークに、新たに「時代をこえたスーパースター空海」が組み込まれた人なったのでは、と思っています。
最後に今回の企画は、私どもの「8人の友人たち」の力がなければ実現できませんでした。心から感謝しています。ありがとうございました。