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クライアント/東北労働金庫 

媒体名/情報誌「ゆとりーぶ」vol31

担当/表紙イラスト「仙台光のページェント」

使用画材/透明水彩

 

アトリエ・アルティオは、作家としてのアートギャラリーの一面と、イラストや水彩、絵のレッスンの場の面を持っています。(狭いのではずかしいですが、、、)
アルティオに通われている方は現在12人。マンツーマンと少人数グループでのレッスンで、それぞれにそれぞれのやり方で描くことを楽しんでいます。その教室展が明日7日火曜日からはじまります。狭いながらも会場セッティングがようやく終わりました。

水彩画が多いのですが、イラストを学びにきているカリグラフィの先生から、個展に何度も通ってくれてその熱意に根負けした小学生まで、それぞれに学びたいポイントは違います。

なので、アルティオでのレッスンは、その場で手取り足取り教えるというよりも、それぞれの要望にあわせて「絵のコーチングをしている」と言った方が的確かもしれません。なかには、鉛筆デッサンと様々な発想法を教えている受講生もいます。

レッスン時間は基本マンツーマンで一時間半。2人の場合は1時間半を45分ハーフとなります。4人だと2時間で一人30分。受講生と私とでスケジューリングをあわせ、無理が無い日を予約日とします。

私の仕事の柱のひとつであるイラストレーションは、納期がある仕事が多いため、お互いの都合がすりあわない時は無理に月一回開催とせず、二ヶ月に一回、あるいは3ヶ月に一回になるときもあります。終わるたびに次の月を予約して行く(予約の都度時間帯も変わります=まるで歯医者さんみたい(笑))そんなすりあわせ予約スタイルです。

まずは描いてきてもらい、それに対するアドバイスを描き加えたり、別紙に「ココは、こんなカンジだとおもしろくなるよ」と描いてみせたりします。構図をあらたに別紙に私のドローイングでアドバイスするときもあります。まっさらな紙を持ってきてもらい、描いてもらうこともひとつの方法ですが、家で迷いながら描くことがとても大切なことに思えるので、そんなスタンスをとっています。

一人二点ずつ持ち寄っての小さな展覧会ですが、迷いながらも一生懸命に描いた作品がそろいました。ぜひ足をお運びいただけると嬉しいです。
『アルティオ教室展』
会場/アトリエ・アルティオ
会期/11/7(火)〜11/12(日)11:00〜18:00(最終日は17:00クローズ)
会場住所/仙台市青葉区立町19-20 1F


今日から霜月、11月です。
仙台のアトリエアルティオの前は西公園ですが、落ち葉の舞いおりる早さと同じ速度で秋が過ぎ去ろうとしています。
さて暦をめくろう、と、今年のカレンダーを部屋の中に見渡すと、絵描きとして仕事で手がけたカレンダーが3種類ありました。

ひとつは仙台の百貨店、藤崎さんのカレンダー。
ふたつめは、東北電力さんのカレンダー。
そしてみっつ目は、日本郵便さんの東日本版カレンダーです。(これは11月の絵柄担当)
(ほかにアルティオオリジナルで作っていますからそれを加えると四つになりますが、受注ではないので数に入れません。)

イラストレーターとしてカレンダーの仕事はおおかたコンペが多いので、毎年受注できたりできなかったり。去年はたぶん過去最多でした。

本日の日記でアップしますのは、日本郵便さんの12人のイラストレーターや写真家が各月を担当した「2017ゆうちょMachiomoi Calendar〜マチオモイは人想い」
11月、私の絵が採用されています。

タイトルは「風のみちしるべ」
描いた場所は福島奥会津の柳津町。取材のときに同行したこども達を、会津柳津の田園風景に描きました。何かをひろったのか、娘の手の中を息子がのぞき込んでいます。

柳津・只見川ぞいは大好きな場所で、何度もスケッチしたり水彩画を描きに取材に行っています。
東北の原風景がしっかり残っている、貴重なエリアでもあります。
機会があればみなさんもぜひ旅されてみてください。

先日、あたらしい仕事の打ち合わせがありました。
その席上、コピーライター氏からクライアント氏に渡されたシートには、私が震災前に宮城県女川をスケッチ紀行でルポしたスクラップが添えられていました。

その女川へのスケッチ紀行の仕事は、個人的に追いかけていた七ヶ浜水彩紀行の一部が当時のディレクター氏の眼にとまって実現となった仕事でした。ちなみに女川取材時のチームはディレクター氏とわたし、そして先日打ち合わせに同席したコピーライター氏だったのです。

2009年に描いた個人的な絵が直後に仕事に繋がり、当時のスクラップが8年経って別の仕事に繋がっていく。

イラストレーターの仕事ゲットは縁でしかありませんが、その縁を作り出すポイントのひとつは、絵を描き続けて発表することなのでしょう。
絵は、七ヶ浜を自主取材していたスケッチですが、絵は誰が見ているか、本当にわからないものです。

Watercolourページに、七ヶ浜自主取材の絵を10枚ほどアップしました。どうぞご覧ください。岸壁に置かれた椅子の絵とそのタイトルにニヤッとしてもらえたらうれしいです。

https://www.artio.jp/category/gallery1

 

おかげさまで18日で藤崎個展が無事閉場いたしました。あらためてこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

終わるや否や、新聞連載小説イラストと絵本の下絵に追われています。

一週間、ギャラリーでは水彩画やフランス風景の話に終始していましたが、現場に復帰してイラストを描いていると、ワクワクします。水彩で風景を描くのも好きだけれど、物語にイラストレーションで脇を固めるという仕事も違ったチャンネルで好きなんだな、と思います。

鉛筆で構図をとったり、戦うサムライを描き出すのが、本当に楽しいのです。

零戦とグラマンの戦闘シーンを描いたり、旧海軍の銃座で戦う兵士を描いたりしていた小学生のときから、本質は何も変わっていないな、と、あらためて思います。
三つ子の魂百まで、とはいったものです。

#サムライ #水彩 #イラスト #幕末 #構図

 

 

「個展をしたいって?ふ~~ん、、、ヨーロッパの絵ね。岩手の生まれなら、東北を発表しな。東北を描き続けるってんなら個展をさせてやるよ」
東京の某画廊オーナーが20年ほど前、個展はじめたばかりの怖い物知らず+あおっちょろい私の心に、ぐさりと突き立てられた言葉です。

今、ふりかえると、この言葉が20年、カタチどうあれ「描くことで食う」という奇跡的なことを支えてくれていました。オーナーは今は鬼籍に入ってしまいました。
画廊オーナーの言葉が発端となってはじまった、時間を見つけての東北行脚。かれこれ20年ほど絵描き目線で東北を見てきたことになります。

民俗学者が調べる東北。テレビや新聞で取材される東北。文筆家が記す東北。それぞれがそれぞれの言葉を持って、東北を語っています。ならば、私の言葉はへたくそなりに線描と絵の具なのでしょう。自分なりにテーマを決め、本を調べたりしての絵の取材でした。
絵は無言の表現ではあるけれど、歴史を知るなど下ごしらえをして見遥かす。そうすることで風景は、何も知らずにただ見て描く風景とは違ったように見えると思うのです。

20年経った今、依頼され続ける仕事のひとつに「祭り」があります。

祭りは東北各地、その地に代々根ざしてきた人々の記憶のモニュメントでしょう。華やかさの影に,忍耐、哀しみや怒りといった民の感情が、ちらりちらりと見え隠れするように思えます。そんな影をすくい取ることは絵ではなかなか難しいけれど、制作の時の心持ちは変わって来るというものです。そんなとき、自分なりの東北行脚を続けてきてよかったな、と、思うのです。

チャグチャグ馬こは、盛岡の祭り。この絵は東北労働金庫の情報誌表紙に描き下ろした水彩画。
最後の絵は、JR東日本「駅長オススメの小さな旅」の最新パンフ表紙イラスト。福島県須賀川の「松明あかし」です。

東北を歩いて、読んで、水彩画やイラストを描く。歩くこと、調べることは、役者さんが演技するにあたってする「役作り」に似ているかもしれません。

 

夏休みはじっとり雨でおわりました。盛岡に同窓会に出席で帰省し、東京で働く娘と、同じく東京で大学に通う息子を迎え、締めくくりは妻の実家山形でお墓参り。ザがつくほど定番のお盆休みでした。

休みとはいえ、毎日短い時間ながら仕事にからんだあれやこれやはやっていました。自営絵描きはそんなものです。今日から本格的に復帰です。

今日の最初の仕事は、教材絵本の下絵でした。ラフ画制作は、鉛筆の走りを復帰させるのにもってこいです。楽器と一緒で休むと筆の走りが減速しているのがわかるのです。なので、リハビリ兼ねてのラフでもあります。

画像は、同じ発注元のグレープシティさんからの依頼で以前描いた英語教材の絵本、その一ページです。線描きは手描き。著彩はpainterです。

 

 

発注元/グレープシティ㈱

教材絵本

手描きにpainter着彩

 

 

この絵は岩手の金ヶ崎に取材した風景です。描いていると本当に狐があらわれてくれました。野生動物は取材しているとよく出会います。

動物の絵、というと、先日狐やうさぎのイラストをギャラリーページで紹介しましたが、子供たちが使う教材絵本の仕事をグレープシティさんから発注いただいています。
かれこれ10年ほど前からですので、随分描かせていただきました。

依頼される場合、ほとんど表現の要望はありません。原稿を読み、手に取る子供達の気持ちになると、自然にタッチが決まります。
それは水彩になったり、アニメ的な表現になったりとその時々で変わります。
あらためてそんな仕事をするとき、アニメーターの頃から様々な表現を描き重ねてきたことへ感謝するのです。

「ひとつのタッチで勝負しなさい」
「あなたの表現は多様すぎて…」

そう言われたこともありました。それも正しいと思います。が、気がつくと25年、自分流の仕事の仕方で描くことで食べてこれました。

ひとつのタッチで勝負していたら、今の自分はあっただろうか?

とりあえずは四半世紀。雨漏りしない家に住み、二人の子供達を描くことで育て、家族を養ってきました。
そして今もなお、発注先として思い出してくれ仕事を出してくれるお客様がいらっしゃる。

水彩画で描く東北やヨーロッパ、そして、子供向けの絵本。
これがどちらも100%自分自身で、結果オーライと感じています。

これからも受け取る人が喜んでくれるような風景画、水彩画やイラストを描いていきたい、そう思う昨今です。