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 しばらくどたばたしています。
人と会う一週間という感じです。ローラーペイントアーティスト、ドキュメントの映像ディレクター女史、イラストレーター志望の若人、アルティオのビジネス面をサポートしてくれているメンター氏と、神様がまるで「今週は人様に会いなさい」と言っているかのよう。先週が静かだっただけに、眼が回っています。

今週のはじまりはローラーペイントのアーティスト、さとうたけしさんのアトリエへ訪問、藤崎デパート内のケヤキカフェで12月3日開催される彼とのコラボレーションイベントの仕込みをしました。
ローラーアートは、ペインとローラー一本で作品を仕上げるというものです。一気の即興で仕上げますので、モチーフの陰影を確実に掴むデッサン力が必要になります。彼の力量はすばらしく、小泉元首相をはじめ、原辰徳氏といった有名人からオーダーをうけながら、世界的なイベントで活躍、舞台はワールドワイドです。
コラボレーションの仕込みが終わったあとは、彼の住む大河原に一泊、夜もアートコラボイベントの成功を祈って乾杯と相成りました。

もともとたけしさんとは8年くらい前に初めてであっています。
私の藤崎個展に彼が来てくれて、意気投合で固い握手。それ以降、彼も藤崎で個展を開催するようになり、私の個展開催中になぜか彼の打ち合わせがあるというタイミングで、毎年握手を交わしていました。お互に気になる存在だったわけです。

12月3日、ご都合つく方は、ケヤキカフェで行われるイベントにぜひどうぞ。
たけしさんのアートライブ、私の水彩ライブ、そしてふたりの共作と三つの制作ライブを披露いたします。また別会場では、2人の作家のワンディ2人展も開催、藤崎の美術ギャラリーさんが担当しまして、展示即売いたします。
ぜひぜひ足をお運びください。

イベント「さとうたけし&古山拓トーク&ライブペイントのソワレ」には予約が必要となります。
詳細とご予約申し込みはこちらです

トップの写真は、お遊びでローラーで描いた初作品の一部。モンサンミシェルのトップ。スケッチブックも写真も何も見ていないので、雰囲気だけです(笑)
下の写真は仕込みの裏ショットです。

 

先日東京で働く娘から、「見つけた!」と写メが送られてきました。このポスターは、宮城県観光課が作成したものです。モチーフは仙台青葉城址の伊達政宗像です。
3連ポスターを2年続けて担当、B全版とかなりの大きさ
描いたモチーフは松島、蔵王、唐桑、鳴子、一目千本桜、そして青葉城址と合計6枚でした。

宮城に来てね!という観光客誘致がコンセプトですので、貼り出されるのはむしろ他県。
空港や宮城物産展などで目にすることができます。

以前、関西国際空港でみかけたときは、まるで分身が出稼ぎ頑張っている感じがして、とても嬉しかったです。

以下がデザインされる前のイラストです。タイトル部分を考慮して間合いをとっています。
 

 

「個展をしたいって?ふ~~ん、、、ヨーロッパの絵ね。岩手の生まれなら、東北を発表しな。東北を描き続けるってんなら個展をさせてやるよ」
東京の某画廊オーナーが20年ほど前、個展はじめたばかりの怖い物知らず+あおっちょろい私の心に、ぐさりと突き立てられた言葉です。

今、ふりかえると、この言葉が20年、カタチどうあれ「描くことで食う」という奇跡的なことを支えてくれていました。オーナーは今は鬼籍に入ってしまいました。
画廊オーナーの言葉が発端となってはじまった、時間を見つけての東北行脚。かれこれ20年ほど絵描き目線で東北を見てきたことになります。

民俗学者が調べる東北。テレビや新聞で取材される東北。文筆家が記す東北。それぞれがそれぞれの言葉を持って、東北を語っています。ならば、私の言葉はへたくそなりに線描と絵の具なのでしょう。自分なりにテーマを決め、本を調べたりしての絵の取材でした。
絵は無言の表現ではあるけれど、歴史を知るなど下ごしらえをして見遥かす。そうすることで風景は、何も知らずにただ見て描く風景とは違ったように見えると思うのです。

20年経った今、依頼され続ける仕事のひとつに「祭り」があります。

祭りは東北各地、その地に代々根ざしてきた人々の記憶のモニュメントでしょう。華やかさの影に,忍耐、哀しみや怒りといった民の感情が、ちらりちらりと見え隠れするように思えます。そんな影をすくい取ることは絵ではなかなか難しいけれど、制作の時の心持ちは変わって来るというものです。そんなとき、自分なりの東北行脚を続けてきてよかったな、と、思うのです。

チャグチャグ馬こは、盛岡の祭り。この絵は東北労働金庫の情報誌表紙に描き下ろした水彩画。
最後の絵は、JR東日本「駅長オススメの小さな旅」の最新パンフ表紙イラスト。福島県須賀川の「松明あかし」です。

東北を歩いて、読んで、水彩画やイラストを描く。歩くこと、調べることは、役者さんが演技するにあたってする「役作り」に似ているかもしれません。