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#透明水彩_森の奥へ〜渓流素描



#透明水彩_海岸通のビル_神戸
#透明水彩_神戸のタグボート
NHK仙台放送局の番組で、私の取材や水彩画制作の様子が放送されます。
7月25日・土曜日・朝7:30「ウイークエンド東北」です。
ディレクターHさんと出会ったのは昨年のこと。私のブログを読んでくださっていたことが縁でした。
「古山さんのことをよく知りたいので、ギャラリーに伺ってもよろしいですか?」
それから半年。
Hさんは、来年10年の節目を迎える「震災テーマ」を前に、つまづきながら右往左往する私を丹念に取材してくださり、一本のコンテンツにまとめてくれました。
「取材するところを撮影させてください。いつも通りのペースで描いてくださって結構ですので。」と、一泊二日の海辺の取材にも同行。
アトリエでの制作にもじっくりとカメラが入りました。ディレクターさんの取り組み方は徹底していました。10分の枠ということですが、Hさん渾身の作であることは間違いありません。
来年3月11日。その日を挟んで仙台晩翠画廊で「震災から10年」の個展が決まっています。
実は、どう取り組んでいいのか、迷っていました。そんな私に前進のヒントをくれたのは、実はHさんとの対話でもありました。
心から感謝申し上げます。
東北六県で視聴できるようです。私もまだみていません。お時間ある方、是非どうぞご覧ください。
岩沼市民図書館に搬入展示で行ってきました。絵本「海の見える丘」(くすのきしげのり・作・古山拓・絵)オリジナルプリント・コンセプトラフスケッチと画文集「子規と歩いた宮城」(古山拓・絵と文)水彩原画の展示です。
岩沼市は、仙台市中心部からクルマで30分ほど。仙台空港がある町です。天気予報は雨でしたが、荷物を運び下ろすときはしっかり雨は止んでくれました。何度も言います。晴れ男です。テンション下がってる時はダメだけど。
図書館内に入ると、あちこちに告知が張り出され、頭がどんどん下がって体は小さくなっていきました。
展示総数は36点ほど。
館内二階のギャラリースペースを使っての展示ですが、どんぴしゃり、一つも余らず、絶妙間合いでハマってくれました。持っていった点数が「ピタッと会場にハマる」ほど嬉しいことはありません。というか、この時ばかりは「ドヤ!」となります。ドヤ顔で周り見渡しても周りには誰もいないけど。
展示は妻と二人で2時間で終了。7/23の講演会サイン会の現場打ち合わせも流れで押さえて、今日のところは無事終わりました。
明日から8/2まで、原画展は開催されます。前にも書きましたがコンセプトラフスケッチは、作家「ドヤ!」顔ラインナップです^_^(意味不明ですね。要は画家って生き物は、普段表に出ないラフや素描こそ見てもらいたいんだ、ってこと)入場無料です。ご近所の方、絵本好きな方、どうぞ足をお運びください。
ちなみに松尾芭蕉が歌に読み、正岡子規も立ち寄った「二木の松」は岩沼市民図書館から徒歩数分なんですよ。「子規と歩いた宮城」の原画を見た後、子規の気持ちで岩沼散策。オススメします。
2020/5/27〜6/2 アートスペース無可有の郷にて、古山拓展「旅人」を開催します。
絵は心の旅への扉です。
古山拓が今まで旅してきたヨーロッパ各国、そして東北の水彩画、さらには抽象画をラインナップ。
田園の中にたたずむカフェ併設の素敵なギャラリー「アートスペース無可有の郷」まで、小さな旅にお出かけください。
作家古山拓の在廊日程は、以下の通りです。
28日初日・終日
30日土曜日・午後13時からクローズまで
31日日曜日・午後13時からクローズまで
最終日2日・午後13時から閉場まで
会場住所/宮城県柴田郡柴田町海老穴海老沢131
電話/0224-56-3584
会場ホームページ/https://mukaunosato.wixsite.com/art-space
中学のころ、タクは吹奏楽部にいました。
盛岡の個展が中止となり、代わりにアップしたウェブ個展を見た、吹奏楽部の先輩から、「ウェブ個展ギャラリーを見た」と、一通のメールが届きました。
メールはこの詩から始まっていました。
いざそれこそが我らプロの証
我らすべてに備わる勇者の心
時と定めに損なわれようとも
その強き意志は
戦い・求め・歩み続けて屈することはないのだ
-アルフレッド・テニスンー
そして、続いて先輩からのメッセージが…
『拓ちゃん、「青い時に紫色の風を見た」を譲っていただけませんか?「sold out」になっていないことを祈っています』
テニスンのユリシーズの詩を文面冒頭に書き綴った先輩のシンプルな言葉。
文学、芸術は強い前進力をくれます。
気持ちが奮い立ちました。
奇しくも「青い時に紫色の風を見た」はテニスンの母国イギリスを描いた水彩画でした。
ウェブ個展ギャラリーはこちらです。https://takufuruyama.myportfolio.com/
サー・アーネスト・シャクルトン。
この名前にアンテナが立った方は、間違いなく私たちとウィスキー傾けながら一晩語り明かせます。
私たちの敬愛するイギリスの探検家です。
1911年、シャクルトン卿率いる南極探検隊は、帆船「エンデュランス号」が流氷により閉じ込められ難破。隊員達全員が小さな手漕ぎボートで脱出、奇蹟の生還を果たします。
数冊の本が邦訳出版されていますが、その生還への過程は空前にして絶後。
百年以上前の南極での遭難です。その寒さ、極限状況を想像してみて下さい。シャクルトン本は、人間の強さ、そして限界とはなんだろう?という問いをくれます。
2007年。新聞で「シャクルトン隊のキャンプ跡から氷付けになったスコッチウィスキーが発見された」というベタ記事を見つけました。
「いずれ英国のウィスキーメーカーがその酒を再現する…」ともありました。
私はスコッチウィスキーに目がありません。
「そんなシャクルトンの酒ができたら飲んでみたいものだなあ」そう思っていました。
そして…先日…
ついにそのボトルを入手しました♪
(写真:シャクルトンウィスキー・化粧箱、そして愛読書の一冊「そして奇跡は起こった!」)
ここで、アトリエアルティオ5周年謝恩企画です。
本日のブログ掲載の水彩画はシャクルトン隊が乗船していた 帆船「エンデュアランス号」。私が2018年のアルティオ自主企画、「海画展」のために描き下ろした作品です。(トップ絵は背景を加工しています。実際は記事末尾掲載の横長サイズ)
絵画サイズは32センチ×15センチ。価格は56,000円。(額・税込み送料込み=額に入ると一回り大きいサイズになります)
おかげさまで嫁ぎ先が決まりました=1月31日正午までに「エンデュランス号」をご注文くださった方には、入手した「シャクルトン」ウィスキーをプレゼント♪いたします。絵はもちろん一枚しかありません。なので文字通りの「先着おひとり様限定」です。=おかげさまで嫁ぎ先が決まりました
いつもならここで、「心からご注文お待ちしています」、、、、と書きたいところですが、今回は非常に微妙な気持ち。
想像してみてください。「エンデュアランス号」の水彩画を壁にたてかけ、テーブルではシャクルトンウィスキーをタンブラーに注ぐ。そしてシャクルトン本を再び読む。…こんなロマンティックな夜は無いですから…。
お嫁にもらって下さることになったN様に心より感謝申し上げます。
「この塔は茨の冠をかぶっているイエスキリストのようだ…」
それがはじめて原爆ドームを見たときに胸にわきあがってきた言葉でした。その時、スケッチブックを広げているわたしの回りには外国人観光客が静かに立ち、皆、無言で塔を見上げていました。言葉にならない哀しみや切なさ。一瞬で奪われた幾多の命の叫びのようなものが、私や彼らの胸を通り過ぎて行くのが「見え」ました。
今年もイタリアファブリアーノで開催された国際水彩展覧会に日本チームの一人として参加しました。そのイタリア出品のために描いたのが、その時の取材から生み出した原爆ドームを描いた「茨の塔」です。
過去三回出品していますが、過去二回は日本の東北風景水彩画を送っていました。津軽の漁村や遠野の雪景色です。三回目となる2019年参加にあたって、取材し胸をどつかれた、「原爆の証人」を描くしかない、と思ったのでした。
せんだってこの絵は、心ある方が「飾る意義がある絵」と所蔵してくださいました。それも来客が目にする施設の応接室に架けます、と。
アウシュビッツ、ベルリンの壁とそんな戦跡や歴史の証人を、現場で見てきました。そんな自分にとって、原爆ドームを見た以上、とにかく難産であっても生み出さなければならなかった絵が「茨の塔」だったと思っています。
絵はアトリエの隅で箱の中にしまわれていたのでは悲しい。誰かの目に触れてこそ生きるものだと思っています。
ありがとうございます。