• facebook
  • instagram
  • twitter
  • note
  • tumblr

#サムライ

  • TOP
  • #サムライ

今年も大変お世話になりました。

2017年をふりかえってみて、大きな出来事のひとつは、新しいホームページを開設したことでした。いつもご来場くださっている皆様に、心から感謝いたします。

今年の描きおさめの一枚は、年明け11日からアルティオでスタートする企画展『海画展〜海のおはなしがくれたもの〜』の作品でした。「老人と海」の言葉から受けたイメージを私なりに描いたもの(トップ画像がそれです)

岩手日報連載中の「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)も年をまたぐので、年末年始は関係なく岩手の皆様にイラストレーションを毎日ご覧いただくことになります。年末に掲載となったイラストを以下にアップしますので、どうぞごらんください。

今日明日は、描くための資料書籍の読み込みが、まだ数冊…。やはりいつもどおりの仕事しつつの年末年始になりますが、昨日「柳は萌ゆる」年明け分を納品したのでちょっとほっとしています。

それでは、皆様の良い年越しを祈りつつ、2017年大晦日のご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。

 

 

 

ご依頼でプレゼント用に描き下ろした、岩手南部藩の幕末の英雄、楢山佐渡闘将図です。

岩手日報幕末連載小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)の挿し絵を担当しています。
その流れでの個人客様からの「楢山佐渡がすきな叔母に誕生日プレゼントを送りたい。岩手日報連載中の楢山佐渡が戦っている姿を描いてはくれまいか」というご依頼で描いたものです。
叔母さまからお客様へ礼状が届き、ホームページへぜひ掲載をと暖かいメッセージをもらいました。
ここに紹介いたします。(絵ならびにテキスト・無断禁転載)

〜楢山佐渡の描き下ろしに寄せて〜

『拝啓 早々に誕生日のプレゼントが届き、今まで生きてきた経過というか、人生長かったような短いような 微妙な76才という年齢に、人生を考えさせられております。
この度は、素敵な古山画伯の絵画を頂戴し、有難う御座いました。 昨年頂戴した、「満開の桜咲く高松の池から臨む岩手山」の絵のほか、今年の「楢山佐渡 剣を抜く」の絵も頂戴し、二つも財産を手にしたようで、嬉しさで胸が一杯です。 お陰さまで、毎日絵を眺めて暮らさせて戴いております。
裏に書かれた古山画伯の直筆の、「命燃やしてこそ」の言葉にシミジミ感銘し、長生きしなくては・・・と励まされた気持ちでおります。生きる情熱って大切ですね。 楢山佐渡の絵は、すごく気に入りました。 梱包を開いてすぐ、鬼剣舞のような佐渡の絵を見て、「あ、これはうちの守り神だ!私を守って下さる方なんだ!」と思いました。
勝手な年寄りの思い込みに感じるでしょうが、私にはこの絵の迫力から、そう感じましたよ。 という事で、私の守り神なので(笑)早速、玄関に飾りました。邪悪者が来た時は、この佐渡の気迫と勇ましい姿で、追っ払って下さることでしょう。私を守って下さることでしょう。 そんな勇気づけも、この絵からは戴いております。
所で、ここは岩手。 今を時めく「岩手日報の楢山佐渡の原画」ですから、私はたいそうな自慢です。 訪ねてきた友人、近所の方々、はたまた宅配のお兄さんにまで、「佐渡ですよね?本物ですか?」と聞かれ、 「はい、本物です!」と答えられる心地よさ。 夫にもビックリされ、息子、嫁にも「凄い!」と言われるものですから、かなりいい気分にさせて戴いております。この調子では、あと20年はイケルのではないかと、自信も出てきました。
突発性難聴から30年、耳が聞こえなくなって人生の楽しみが少なくなっていた所に、絵を楽しむという喜びを有難う御座いました。 まずは御礼をと思い、ペンを取りました。 元気でね。 かしこ』

おかげさまで18日で藤崎個展が無事閉場いたしました。あらためてこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

終わるや否や、新聞連載小説イラストと絵本の下絵に追われています。

一週間、ギャラリーでは水彩画やフランス風景の話に終始していましたが、現場に復帰してイラストを描いていると、ワクワクします。水彩で風景を描くのも好きだけれど、物語にイラストレーションで脇を固めるという仕事も違ったチャンネルで好きなんだな、と思います。

鉛筆で構図をとったり、戦うサムライを描き出すのが、本当に楽しいのです。

零戦とグラマンの戦闘シーンを描いたり、旧海軍の銃座で戦う兵士を描いたりしていた小学生のときから、本質は何も変わっていないな、と、あらためて思います。
三つ子の魂百まで、とはいったものです。

#サムライ #水彩 #イラスト #幕末 #構図