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#旅の水彩画

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神戸トアギャラリー展まであとわずかとなりました。
あと、5枚の絵が七割完成ほどでアトリエで仕上げ待機中。
ぜんぶ仕上げられるかな…
ぼくは水彩画を一気に描き上げることをしません。
水張りして描き始めますが、途中までできあがったら、数週間〜数ヶ月ほっぽらかします
水張りすると紙の水に対する耐性ができるので、紙の劣化は問題ありません。
以下、ちょっと専門的な話になってすみません。
水彩紙のこと。
一度キチンと木パネに水張りした水彩紙は、
経験上「カゼ引く」=経年で紙面劣化→紙が絵の具を吸い込んでヤバい状態になる=ことがない。
だから何ヶ月でもほっぽっておけます。
水彩紙も耐性ができる、、、なんだかウイルス系と一緒だなあ、と、しみじみ
で、「水張りって、いったいナニ?」ですよね。
答え:「水彩紙にどっぷり水含ませて、専用水張りテープで四辺を貼り、ピーんと伸ばすこと。」
障子貼る時、霧吹きで水かけて障子紙を伸ばすのと同じ要領です。
って、今どき障子張り替えする人、少ないか(汗
紙に水を含ませてピンとさせる。
これしないと、描いている時に紙がフニャって、嫌になっちゃいますからね。
(子供の時、図工でそんなことありませんでしたか?)
絵は[エンジェル スプレイ]
英国風景です
神戸トアギャラリー個展、
会期は4/15〜20です。
#水彩

大阪・千里阪急 5階催場で開催されます「秋の絵画展」のご案内です。

この夏、阪神梅田本店で個展を開催しましたが、おかげさまで大阪では夏・秋と続く展覧会となりました。今回は10点の水彩作品を出品します。

会期は11月2日(水)〜8日(火)となります。

5年ほど前に神戸で関西で初めて個展を開きました。それからお客様とのご縁が別のご縁へと繋がり、気がつけば毎年の関西での展示となっています。心より深く感謝申し上げます。

お近くの方は、ぜひどうぞ足をお運びください。

以下の画像は千里阪急さんのウェブサイトから転載しました。

「宮城県以外では、売れないんだろうな、、、」

本を書いた当初、正直に言うとそんなふうに思っていました。拙著「子規と歩いた宮城」です。

正岡子規のみちのく一人旅を今にたどってみて書いた、絵とエッセイによる本です。

ところが先月7月、大阪阪神梅田本店での個展で原画展開催を打診され、原画十数点と書籍を持ち込みました。はじまるまでも、実は「スルーされるんじゃないか…」という大きな不安がありました。

蓋を開けてみたところ、嬉しいことのその不安は杞憂に終わりました。

そして時期同じくして、以前神戸個展で本を求めてくれていた三重県在住のNさんから連絡が。

「古山さんの本を持って宮城を旅します!泊まる宿は、2泊とも岩松旅館に決めました!」

土地勘のない三重のNさんです。2泊3日という限られた時間の中で、ロスがなく、みちのくを楽しんでもらえるコースを勝手ながら提案させていただきました。

そのNさんが、嬉しいことにFacebookで宮城旅のことをつづってくださいました。

転載をお許しいただきましたので、以下、ここに全文をアップします。

+ + +

ケニア在住の長女が一時帰国で

念願の娘との二泊の旅へ。

古山 著「子規と歩いた宮城」

(「はて知らずの記」水彩紀行)

を辿りながらの、娘との宮城の旅

    **************

ご縁あって、この一冊と出会ったのは昨年のこと。

神戸での、古山拓さんの個展にて迷わず購入し、一気に読み終えてしまった。

それから、何度も何度も読み返し、

私自身、想像の世界で、私の旅を重ねていた。

時代を自由に行ったり来たり

描かれた風景に

様々な色や臭いや音を感じながら

水彩画に添えられた

古山拓さんの紡ぎだす言葉に

心から共感し

心を震わせながら

何度も何度も

繰り返し読んだ。

そして

いつしか

それは、私の旅への希望へと

繋がっていった。

『そうだ!宮城に行こう』

ぎっしりの予定の間をぬって

古山 著「子規と歩いた宮城」

を辿りながら、宮城二人旅の実現となった。

限られた日程の中で

どんなふうに辿っていこう。。。

ここは絶対にはずせないなあ~等々

そんな私たちに

的確なアドバイスをくださったのが

著者であり水彩画家 イラストレーターの

宮城在住   古山拓さん。

地震や大雨の影響で

様々な遅れが生じたものの

安全確認も意識しながら

娘との旅は始まった。

塩釜から船で松島へ

松島から列車で作並温泉へ

作並温泉から山形 山寺へ

作並温泉から古山拓さん&久美子さんのアトリエ 『森のアルティオ』へ

震災の様々な記憶、想いを抱きながら

また、9年前に他界した父との記憶を辿る旅でもあった。

父は、音楽をとても愛していた。

好きなジャンルは

ジャズから民謡、演歌、クラシック等々 幅広い。

独学でヴァイオリンも弾いていた父。

幼い頃

初めて父が教えてくれたのは

宮城民謡の斎太郎節だった。

父の歌声は

幼なかった私の記憶の中でも

鮮やかに甦る。

上手く歌えると、とても誉めてくれて、

とても嬉しそうな顔をしてた。

音楽が私にとって切り離せない存在であることのルーツも

ここにあるのかもしれない。

その歌詞の中にある

瑞岩寺とは

どんなお寺なんだろう。

そんなすごいお寺なのか。。。

幼心に思ったものだ。

今回の二泊三日の旅は

どの部分を切り取っても

かけがえのないものとなった。

「秋風や旅の浮世のはてしらず」

                                                 正岡子規

古山拓さんの著書

『子規と歩いた宮城』「はて知らずの記」水彩紀行

最後のページには

『最も遠い果ては自分自身、そしてすべからく 果ては始まり

とある。

この一文は

何度読んでも

ぐっとくる。

この時期に

私を宮城の旅へと駆り立てたもの

それは何だったのだろう。

もちろん

この一冊の本を手にした時から

その旅は 始まっていたのだと思う。

一昨年の1月

長女と愛媛を旅したときにも

実は  正岡子規という存在に

出会っている。

その春に

神戸での古山拓さんの個展で

この著書と出会えたことも

導かれているような気がした。

古山拓さんによって紡ぎ出される

言葉のひとつひとつに

私は、いろんな場面で

背中を押してもらったと

改めて思う。

宮城の旅で

一番嬉しかったのは

やはり

出会いだなあ。。。

目の前にある大自然との出会い

人と人との出会い

娘との時間……

 すべてに溢れる

ぬくもりを

全身で感じられたこと。

ここに来れてよかった!

そう、心から思える旅となった。

すべてが愛しい。

古山拓さんの絵本「あしたのまちはどんなまち?」

拓さんからのメッセージにはこう書かれていた。

全ての人と明日はきっとつながっているんだ 2022.8.6

人生の旅のはてに到達するころ

少しでも  成熟しているだろうか。

果ては始まり!

そんな風に思える自分自身と

出会っていられたら

嬉しいそう思う。

宮城の旅で

出会っていただきました

古山拓さん 久美子さんご夫妻

作並温泉 岩松旅館の皆様

様々なお店の皆様……

ありがとうございました。

また、これからも

ゆっくりと

旅を続けていきたいと思います。

心からの感謝をこめて

+ + +

遠方の方々に届けることは、地元宮城の方々へ届けることとは意味自体が違っていたのです。

今まで旅を繰り返してきた自分に置き換えてもわかります。

旅の第一歩は、「遠く遙かな見知らぬ地に想いを馳せる」ことでした。

そのきっかけは僕の場合もやはり一冊の本だったり写真集だったりしたのです。

2013年に出版した本が10年たち、Nさんの人生の大切なページの役に立ったことが、本当に嬉しいです。

(当サイトで通販もしていますので、お求めはショップで。宮城旅にお出かけの際はぜひどうぞ^_^)

 

阪神梅田本店個展スタートまで、一週間を切りました。
「旅絵」とタイトルをつけた今回の展示会ですが、
ヨーロッパの旅風景はもとより、拙著画文集「子規と歩いた宮城・はて知らずの記水彩紀行」の原画も展示します。
今回の展示企画が持ち上がったときに、大阪の画商さんと百貨店側から伝えられた言葉は、
「はて知らずの記水彩紀行の原画を展示してほしい」
開催場所が「宮城」ならともかく、「大阪」です。
そのお声がけ、心から嬉しかったです。
実は、子規の東北旅を辿ったのは2011年。
震災直後のことでした。
被災地はまだまだ混乱。
正岡子規が目指した松島は、奇跡的に被害が少なかったことが救いでした。
河北新報夕刊に新聞連載という形での発表でしたが、企画自体は震災前に決まっていました。
震災を挟んで編集者さんが「古山さん、連載、イケます??」
と、被災地への取材を慮っての電話をもらったことを覚えています。
取材旅はいろいろなことを考えさせられました。
結果、それらを絵と文章で表現した仕事でしたが、
今にして思うと、震災を越えるための正岡子規が時代の向こう側から僕にくれたものだと思っています。
ぜひ、ご覧いただけると嬉しいです。
会場/阪神梅田本店8F ハローカルチャー2
会期/7/27〜8/2
会期中は、11時〜18時在廊しています。 

明日20日から東京京橋のギャラリーで個展がスタートします。初日は遅めの14時オープンです。朝の新幹線で東京入りし、即展示搬入、オープンします。久しぶりの東京個展、また、ギャラリーモーツァルトさんにご縁いただいての新しい空間での展示です。

今回は小さな画集から、今まで手がけた絵本や児童書も準備しました。皆様のお越しを心よりお待ちしています。

東京最終日は25日ですが、その日、仙台では「こけしのしまぬき本店」主催の「古山拓の仙台・みちのく風景展」が始まります。会期中、できる限り会場に入る予定ですが、不在の時はご容赦ください。

そしてその後、7月27日(水)から8月2日(火)、阪神梅田本店での個展へと続きます。こちらはリニューアルオープンした梅田本店8階の=アートスペース「ハローカルチャー」での展示です。個展タイトルの冠を「旅絵:Tabi-e」としました。ヨーロッパの旅風景から拙著「子規と歩いた宮城」の原画まで展示します。

が、素敵な出会いばかりが待っていてくれそうです。この三つの展示に関わってくださっている全ての方へ、そして来てくださる皆様へ、ありがとうございます!

LAND’S END #63 古山拓水彩画展 「LettersXXX」案内DM青葉城伊達政宗像越しに仙台を望む

 

 

■2022/6/19更新■

7月27日(水)から阪神梅田本店8階:ハローカルチャー2のスペースで個展が開催されます。作家古山も全日程、会場入り予定です。

合わせて、ウェブの「阪神美術散歩」で展示作品が数展紹介されました。お気に入りの作品がございましたらオンラインでご購入いただけます。

この機会に、ぜひご覧ください。

 

 

 

おかげさまで、岩手盛岡での水彩画個展が終了しました。透明水彩で描いた風景画を約70点展示。ヨーロッパや岩手の旅風景を楽しんでもらえれば、、とのラインナップでした。トップの画像は岩手県宮古の浄土ヶ浜を描いた水彩画です。

ふるさとでの展覧会でしたので、小学校の同級生や、中学、高校時代の悪友まで、懐かしい友達や先輩諸氏にお世話になりました。ありがとうございました。

会場でのお客様との出会いも楽しみの一つですが、旧友や先輩方との夜の一献もまた、ふるさと個展の楽しみにしていることの一つです。会期中は見事に毎晩一献でした。

今年はぼくも還暦を迎えます。ぼくは自営業かつ作家なので定年はないのですが、自ずと友達の定年後の話に。友人の一人は新しいビジネスを立ち上げるとのこと、その話で盛り上がりました。

ぼくは、広告や表現の世界で長年生きてきたせいか、モノゴトをタテヨコナナメ、俯瞰したり、下から見上げたりする癖があります。友達は事業立ち上げにあたってあることで悩んでいましたが、ぼくの目線で話したところ、新しい解決が見えたようで、どうやら役に立った模様。

人間、無駄なことはなく、えてきた体験は誰かの役に立つものだなあ、となんだか感慨深かったです。

というと、なんだ、古山は飲んでばかりいたんじゃないか、と思われますが、日中は朝から会場入りしてしっかり接客していました(笑)。おかげさまで2年に一回ペースで重ねてきた盛岡川徳個展は次回2024年4月に会期が決まりました。ホッとしています。

今後の予定ですが、

5/16.17.18の三日間、ブリティッシュパブHUB仙台一番町4丁目店で、ちび絵と雑貨のミニ展示。HUB×ARTIOコラボ第三弾。

5/26〜31が宮城県南柴田町「アートスペース無何有の郷」展。

6/20〜25が東京・京橋「ギャラリーモーツァルト」展。

6/25〜7/3が仙台「こけしのしまぬき」で仙台〜東北風景を中心とした展示

7月下旬が大阪の百貨店で展示企画が今、動いています。

ほぼ毎月、どこかで作品を壁面に並べていますので、お近くの方どうぞお立ち寄りください。

水彩画展示が新聞で取り上げられました

水彩画個展の記事

 

 

 

 

10年目の3.11があと数日でやってきます。

9日からの晩翠画廊開催の個展「海のFuga [風画]3.11への手紙」の準備は梱包がすみ、あとは搬入するのみです。

実はこの個展制作と同時進行で「神戸個展・旅の空は遥か色」の制作が進んでいます。神戸は2回目。

なぜに神戸か?

実は3.11が絡んでいます。

10年前の震災のとき、流れで個展をしていたギャラリーに神戸からきたボランティアの方が立ち寄り、絵を求めてくれたのでした。「絵を買うのも支援だから」と言ってくれた神戸の人がいたのです。

神戸で個展をいつか必ず。そう決めて初めて神戸開催したのは2年前でした。

やりたいことがあっても、すぐにできるわけではない。8年経って叶うこともある。あきらめずに日々を成すと道は突然ひらけるように思います。

絵はイギリスヨークシャー、ウィットビーの港。絵の向こうに広がる海原と道は、同じなんだ、きっと。

「最上川が氾濫」のニュースに我が目を疑いました。今まで幾度となく取材で訪れた山形の一級河川です。

蛇行する様、そして両側に急な山を従える風情が好きで、作品にもしています。

アップした水彩画は、2013年に描き下ろしの注文をいただいた作品です。描いた場所は被害が出た大石田です。

被害が今以上に広がらないことを祈りつつ、被害に遭われた方々へお見舞いを申し上げます。

 

ライフワークって言葉をよく聞いたり、たまに自分でも使ったりしますけど、改めて考え直す出来事がありました。

昨日、テレビの取材チームがアトリエに入りました。詳しくはまだ申せませんが、半年ほど前に出会ったディレクターさんとの縁で、対話(会話にあらず)を重ね、一緒に「歩いて」います。

「歩く」には大きく分けて2タイプありますね。A「目的地に向かって歩を進めること」とB「目的地決めずに思索しながら歩く散歩」。おおかたこの二つでしょう。

今まで水彩画個展でテーマを決め、描くアンテナを立てて海外・国内を取材を続けてきました。その取材旅はA地点からB地点まで歩く中で、響いてくる何かを探すことでした。

取材の時は、頭の中はニワカですが歴史家になっていたり、哲学者になっていたり、環境学者になっていたり、はたまた神学者になってしまったり、脳内は思索のタイフーン。そういう意味では、取材で歩くことはA×Bのような気もします。

今回、ディレクターさんと「歩く」ことは、過去20数年取材を繰り返して積み重なった「思索の地層」を一層、二層、三層…と抽出する貴重な体験になっています。

思い返せば、とある個展で、お世話になっているU社長がにいらしてくださり話しているタイミングに、そのディレクターさんが来訪しました。

名刺交換した後、社長はジョークまじりでディレクターさんに「嫌がられても古山にぴったりくっついて離れるな!」と言いました。(U社長,多分覚えていないだろうな=笑)

結果、ディレクターさんと一緒に歩くことで、小さな個人の歴史を見直しています。そして思いました。「ライフワーク」とは、アーティストや有名人が大上段に構えていうような、そんな大袈裟なものでは決してない、と。
誰でもが「過去を見つめ直して、未来へ歩を進めること、そして個人の歴史を全うすること」それがライフワークなんです、きっと、多分。

U社長、ディレクターさんと交わした対話を経て今、自分が何を考え、どんな出会いがあり、何を残していくことが大切なのか?そのことを考える自分がいます。

水彩画は、ホワイトクリフへの道。イギリスに取材した旅風景でした。