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あけましておめでとうございます。皆様よき新年をお迎えのことと思います。2019年の正月三が日、仙台は過ごしやすい天気に恵まれていました。アルティオギャラリー店舗は8日火曜日からの営業です。今年もよろしくお願いいたします。制作室の古山拓絵画工房ランズエンドでは今日4日から仕事が始まります。

正月三が日は読書をしたり映画を観たりと、しっかり休養をとりました。そんな元旦、お仕事をいただいている青森のポートさんから、うれしい便りが届きました。
年末に仕上げた年末メッセージカードの刷り上がりが入っていましたので、トップと文末 に紹介いたします。

ことしの新しくはじめることはいくつかありますが、ひとつに、神戸での個展があります。5月11日から16日までの一週間です。
不思議と神戸の方には縁があり、震災のときも幾人かの関西の方に助けていただいたこともあり、いつかお邪魔したいと思っていました。
会場はトアロードにあるトアギャラリーです。一週間の在廊、そして神戸滞在でどんなご縁をいただけるのか、今から楽しみです。

今年の決まっている作品展予定を以下ご案内します。

●1月中旬〜2月中旬(予定)  web・日本橋Art.jp × 仙台・アトリエアルティオ共同企画展「水彩で旅するヨーロッパ」…実店舗アルティオの展示を、日本橋Art.jpさんがweb個展として連携します。アルティオ会場のみで【仙臺ちび絵】展併催。

●4/17(水)〜4/23(火)仙台・アトリエアルティオ 藤村みゆき(人形)×古山拓 二人展「文学部」展(仮題)

●5/11(土)〜5/16(木)神戸・トアギャラリー 個展

●6/10(月)〜6/16(日)銀座・ギャルリサロンドS 個展

●9/26(木)〜10/2(水)仙台・藤崎 個展

●11/2(土)〜11/10(日)新潟新発田・ギャラリー栞 桑原信之(家具)×古山拓 二人展

●12/3(火)〜12/26(木….予定・会期変更の場合あり)仙台・アトリエアルティオ ちび絵まつり

展覧会の数は幸運数の七。七つの展覧会のどこかで皆様とお会いできることを、心から楽しみにしています。

 

「ちび絵で室温が上がった気がします」
「大天使ミカエルのちび絵、壁にかけたらパワースポットになってます」
と、ちび絵まつりでちび絵新作をお求めくださったお客様が次々とFacebookでご自宅壁面をアップしてくれました。

アトリエアルティオは、古山拓自身の作家ギャラリーです。美術館ではありませんし、美術界を震撼させる??有名作家でもありません。ですので、普段は「接客できりきり舞い」なんてことはあまりありません。
有り難いことに、ちび絵まつりの会期中は、嬉しいきりきり舞いです。

「ちび絵を見にようやくこれました!」と、今日も遠方からお客様がいらしてくださいました。本当に有り難いことです。
三枚のちび絵に迷いに迷われ、結果二枚を決めてくださいました。
「たしか、絵って「売れる」って言わずに「嫁ぐ」って言うんでしたよね?なんだか、その気持ち、わかるわあ」と嬉しそうに帰って行かれました。


掲載する写真の上のチェロの絵は、4センチ×6センチほどのちびちび作品です。こちらはプレゼント用にオーダーいただき描いた作品。下左は、6.5センチ四方。タイトルは「サンタの学校・三時間目・音楽の時間」
下右は、同じく6.5センチ四方。鉛筆だけで描いたベネツィアのサンマルコ広場です。
鉛筆画も今回新作で加わりました。全て表現は違っても古山拓オリジナルです。


(4センチ×6センチちびちび絵オーダーは内容・額種類によって4000円~5000円前後です)
(6.5センチ四方ちび絵は7000円〜9000円前後・オーダーは10800円〜から承っています)

17日月曜は店舗はお休みいただき、制作に集中します。18日火曜日から24日まで、クリスマス企画ちび絵まつりは続きます。大切な方への贈り物に、よかったら候補に加えていただくと嬉しいです。
贈った方のお部屋の室温がちょっとだけ上がります、きっと。

 

戊辰戦争から150年。ご存知の通り、幕末から明治維新の様々な歴史の見直しがされています。
私が義務教育を受けていた40年ほど前、幕末から近代以降は学校の授業ではあまり深く触れられなかったように記憶しています。(いやいや、そんなはずはない、居眠りしていたにちがいない)

ふるさとの岩手盛岡にある盛岡市先人記念館で開催されていた「明治150年と盛岡」展が終了しました。実は、ほんの少しばかりですが、イラストレーターとしてお手伝いをさせていただきました。

昨年から今年のはじめにかけて岩手日報に連載された盛岡藩の幕末小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)の挿絵を手がけましたが、企画展のために、数点イラスト作品データを提供したのでした。もっとも絵は小説の内容からのイメージですから、表現されているのは、私の脳内世界です。それでもイメージングの素材には役立ったのではないかと思います。

先日、いただいた企画展パンフレットの奥付けに、ふと目が止まりました。協力者クレジットに自分の名前が、、、。見逃していました。150年前に渦巻いていた時代の奔流に、150年後の「未来」からほんのわずか関われたようで、とても嬉しかったです。

描くことで、ふるさとの人文科学にわずかでもお役に立てたこと。それは絵描きとして細々と生かしてもらっている自分にとって、故郷から大きな賞をいただいたようなものでした。ありがとうございました。

+  +  +

時代小説「柳は萌ゆる」平谷美樹・作は、このたび実業之日本社より刊行されました。(私の挿絵も一部つかわれています。)

平谷先生は、当時の情報の少なさの中で苦悶する盛岡藩のサムライたちの生き様を、見事に書きだしました。IT,Ai,グローバル(という言葉は個人的に嫌い)が世界を席巻し、国境があいまいになり,変化が見えにくい「今」は、幕末維新の時代に通じるものがあるように私は感じています。この本は、そんな今だからこそ読む価値があると思います。

「歴史は繰り返す」。あらためてこの言葉の重さを感じています。

 

東北水彩風景-「会津柳津にて」

東北水彩風景 【雪原素描】金ヶ崎・岩手

中学高校と、勉強の仕方が正直わかりませんでした。非効率を絵に書いたような出来の悪い10代でした。成績はいつも中ぐらいを上下に行ったり来たり、参考書は買って満足。親にはずいぶん無駄な金を使わせてしまいました。

おとなになっても余りかわらず、ビジネス書や自己啓発書など、人並みに手にしましたが、結果は10代のころの参考書と同じです。いやはや、三つ子の魂百までとはいったものだ。

そんな昨今、久しぶりに「これは使える!」と思った本が、「清水式・定期テストで結果を出す50の習慣」(PHP研究所)。中学生向けの本です。

実は本編のイラストカットを私が手がけているのですが、(といっても数点です)その点を差し引いても、出合って良かった。

フリーランスでイラストレーターをしていると、あれもこれも自分でやらねばならないゆえに、様々な澱が知らず知らずにたまっていきます。かかる本は、あちこち言葉を置き換えることで、わかりやすく今の自分の役に立っています。

書店で見かけたら、ぱらっとひらいてみてください。中学生向けに書かれた本ですからシンプルかつダイレクト。社会人でもはっとしたり、納得する点が一見開きににひとつはあると思います。

40年前にこの本にを手にしていたら、進む道がかわっていたかもな、、、なんてね。

2018年6月1日、午後6時半、交響曲第九「合唱付き」が鳴門板東の空に響き渡りました。ドイツ兵俘虜収容所でドイツ兵たちが手作りの楽器をまじえ、感謝の気持ちと平和への祈りを込めて演奏したのが、ちょうど百年前の同日同時刻でした。

絵本「交響曲「第九」歓びよ未来へ!」(PHP研究所)のイラストを手がけた縁で式典に参列。席はなんと、二列目。一列目がドイツからきた俘虜達の末裔でしたから、特等席です。そんな席で聞くことができたのは、板東在住である原作者のくすのきしげのり先生の尽力があってのことでした。

会津若松出身の松江豊寿収容所長の銅像除幕式もあわせ、式典は終了。くすのき先生、PHP研究所の編集者さんと営業さんの四人で場所をうつし、一献。ぎりぎりでとれた鳴門市内の宿に投宿。(百周年イベントに世界中から第九を歌う会の何百という人たちが徳島そして鳴門へ集中していたのです。宿が取れた事自体奇跡です)あけて6月2日は、鳴門市文化会館でわたしも急遽絵本サイン会のテーブルに座ることになりました。

サイン会はうれしい悲鳴の行列。(式典でも鳴門市長が絵本の意義について触れてくださったので。。)飛行機の時間の都合でわたしはサイン会を途中退席。名残惜しくも鳴門をあとにしました。

第九が縁で、ニーダーザクセン州と徳島県、リューネブルク市と鳴門市は姉妹都市を結んでいるのですが、リューネブルグ・メドケ市長も式典参列。市長を目にした時、実はほっとしました。私が描いた楽団の中の「想像上のドイツ人」に似ていたのです。もちろん市長はそんなことは思わないでしょうけれど、私にイラスト打診のきっかけのひとつが「ドイツ人を描き分けられるイラストレーターに」ということもあったのです。

そんな慌ただしい鳴門でしたが、東北の私の眼には、鳴門の風景がとても新鮮で魅力的に映りました。いつの日か、徳島鳴門と福島会津若松、そしてドイツのリューネブルグの風景を描いて一冊の画集にまとめられたら素敵だな…と思いつつ徳島をあとにしました。

↓サイン会場

↓鳴門市文化会館ロビー

↓6/2付・徳島新聞特集一面

松江豊寿板東俘虜収容所長胸像

↓クリスティアン・ヴルフドイツ元大統領スピーチ

↓オマケ・絵本のためのラフ。鉛筆スケッチ。

 

 

 

クライアント/グレープシティ

英語教材絵本

鉛筆+painter

虫歯のおはなし。小さな子供の仕草の可愛らしさ、対比して大きな体の歯医者さんの優しさを表現しました。

ケッテンクラートって知っていますか?ドイツの乗り物です。Kettenkradとかきます。(写真を見たい方はこちらへ)
第二次世界大戦のときに活躍した、操縦部分がバイク、うしろがキャタピラというバイクと装甲車のあいの子みたいなドイツ陸軍の車両です。
ちっこくて風体が可愛くて好きな軍用車輛でした。
戦争映画の名作「プライベートライアン」でも、後半クライマックスでアメリカ兵が「戦車をおびきよせてくる!」と操縦するシーンがあります。

今アルティオで開催中の「ちび絵まつり」に実は、ケッテンクラートを描いたちび絵を出品していました。描きたくて描いた一枚でしたが、「アルティオのお客さんは誰も知らないだろうから、これは自分の部屋で飾ることになるかな、、、」と思いつつ、展示。

ところが、3日目にして嫁ぎました。それも麗しき女性!
何その方はケッテンクラートを知っていての迷わずのセレクト!

好きなものを描くことって,大切ですね。見てくれる人は見てくれるんだきっと。

絵では後部座席に座るドイツ兵のライフルにお花をさしています。

とても嬉しい一日でした。

嬉しい一日のしめくくりは、まもなくはじまるNHK仙台ローカル「てれまさむね」。

絵描きとして震災前に三陸取材を重ね、今、それをもとに描き起こしている一面が、ドキュメントとして取り上げられます。
 
世間様に誇れるようなことはなにもやっていませんが、有難いことです…。

実はこの番組で取り上げられる内容にかかる個展を来年年明けから3月まで、アルティオ並びにご近所さんのカフェで開催します。
タイトルは『海画展』
もうすぐ震災から2500日。自分なりに節目を考えてのアルティオ企画の「海にまつわる連動エキシビジョン」です。

アルティオでは毎月月代わりで3テーマ、そしてkaffe tomteさん、バレアリックコーヒーロースターさん、一番町開国屋さん、カフェ&ギャラリーガレさんで随時展示をしていきます。
2月には、ケッテンクラートではありませんが(笑)大好きな「船だけを取り上げる展示」もいたします。
ケッテンクラートも海も、私の中では「描きたいもの」という意味で、同一線です。
お楽しみに!

クライアント/東北労働金庫 

媒体名/情報誌「ゆとりーぶ」vol30

担当/表紙イラスト「チャグチャグ馬コ」

使用画材/透明水彩