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児童書『みちのく山のゆなな』が7/4発売

作者はおおぎやなぎちかさん、出版社は国土社さんです。

本作りはギリギリまで手を抜けません。

下版(ゲハンと読みます)=ここから引き返せませんライン=まで、細かなやりとりが編集者さんとありました。

編集者さんは当然ながら、他の本の仕事も同時進行しているわけで、大変な仕事だと思います。

そんな峠も越えて、紀伊國屋やアマゾンなどネットブックショップで販売予約が始まりました。

『みちのく山のゆなな』新しい山神一家のお話

東北のどこかの奥深い山が舞台です。

山神一家の長女ゆななの目を通して、時にはほのぼの、時にはハラハラ、またあるときは手に汗握るお話が展開します。

中でも白眉は、東日本大震災に触れた章です。この章の挿絵は額に入れて飾っておきたい絵です。

おおぎやなぎさんの筆致が冴えています。児童文学という体裁はとっていますが、大人にも読んで欲しい本です。

ぜひお求めください!

Amazonにはココから予約できます

 

 

 

装画を手がけた児童文学「13枚のピンぼけ写真」(キアラ・カルミナーティ・著/関口英子・訳/岩波書店)が書店に並び始めました。

依頼があったのは昨年のことです。舞台は第一次世界大戦のイタリア北部。一人の少女の物語です。イタリア児童文学の旗手が書いたというだけあって、内容が深いです。

表紙と背表紙、扉絵や絵地図を担当しましたが、岩波書店の児童書編集長との打ち合わせはとても楽しくかつスリリングなものでもありました。

先日、「チェルビアット絵本店」さんが岩波書店編集長と翻訳者をゲストに迎えての「13枚のピンぼけ写真トークイベント」が開催されました。古山も一部ゲスト参加して、絵の制作の裏側をお話ししました。その座談会の様子が、Youtubeで4月いっぱいみられます。こちらです。アクセスしてご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=ODfB69LASE0

13枚のピンぼけ写真トークイベント

 

 

 

 

 

児童文学「ねんねこねされ」さしえ

田沢五月・文/古山拓・絵で河北新報夕刊に8回連載されました。

painterによるイラストレーションです。

岩手に生まれ育まれたanythingを、水彩画家としてではなく、絵本作家としてフィードバックした作品です。

「交響曲「第九」 歓びよ未来へ! 板東俘虜収容所 奇跡の物語」(くすのきしげのり・作/古山拓・絵/PHP研究所)が先週、出版されました。

「あなたの一日が世界を変える」に続いて、くすのき先生とPHP研究所さんからお声掛けいただいた絵本です。体裁は全作に準じ、第二弾的あつかいです。

ベートーベンの第九がアジアで初めて歌われたのは、100年前の徳島板東俘虜収容所でした。(わたしも初めて知りました)

当時の収容所長が会津若松出身。戊辰戦争での敗北で敗軍の兵士達の気持ちをわかっていたことから手厚くドイツ兵捕虜達を迎え、捕虜達が感謝の気持ちを第九演奏に託したのがはじまり。そのエピソードを、小学生の女の子が知っていくという筋立てです。

今は年末恒例となった第九演奏、そのはじまりが戦争の傷跡と友情。信頼だったとは。。。私は岩手出身でアトリエを仙台に構えていますので、東北出身の収容所長の存在にはことさらに特別な感情がありました。平和と国境を越えた友情への祈りを込めて、描きました。

制作は現地取材はもちろんのこと、くすのき先生、編集担当者様と膝を交えてベストな表現を練り、描き上げました。(モノトーンの絵は見返しです)

私は何度か書いてきましたが、絵を学ばずに歴史を学んだ人間です。(絵は独学)今回の制作には、そのことが大きく役立ちました。

歴史は教科書に載っている有名な人たちが作っていくのではなく、名も無い人々が織り上げていくものなのです。板東から世界にひろがった第九演奏は、まさにそのことを証明しています。

おかげさまで書店発売と同時に重版が決定、初版はもう手に入らないのかな。アルティオでは20冊ほどあります。アルティオ取扱い分は、わたしのサインを入れています。ぜひ、書店で、アルティオでお求めください。