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x4160677 - Part 70

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三月。月和名は弥生(やよい)です。 (さらに…)

「取引先の新社屋完成のお祝いに絵を贈りたい」

二週間前にアルティオにいらしたお客様が、絵を決められ、今日、絵をお持ち帰りになりました。

タイトルプレートには、贈呈の文字を刻印してはりました。

お客様が帰り際にこういいました。

「いままで絵を見る楽しみを知らなかった。今回から変わりました。どこへ行っても絵が架かっているとつい見てしまいます。ありがとう。」

私たちは、その言葉をもらえて、本当にうれしかったです。

 

この絵は、二年前、やはり「新築贈呈用に」と嫁いで行った、スコットランドのinnを描いた絵です。

 

 

 

「外国人向けに日本語をわかりやすく伝えたい。理解を促すイラストは柔らかく、シーンをしっかり捉えた絵にしてほしい。」
そんなオーダーでえがいた今日アップしたイラストは、某大学の教育コンテンツ用のイラストです。

今年も同じコンテンツの仕事が動いています。今回もシーンを効果的に見せるのが第一目的。アート作品とは違い、イラスト本来の姿ですね。

個展では自分の世界を描き出しますが、解説イラストはあくまで主役の文を助ける脇役。描き方も発想もアングル構成も全然異なります。色合い、背景のトーンも最適なものを考えて気を配ります。たぶん見る方はそこまで読み取らないと思いますが。。。

「最適な構図・最善のアングル」を考えて描く。描きはじめはああでもないこうでもないと模索しますが、決まったときは快感です。その気持ちよさがあるからイラストレーターをやっているのかもしれません。

絵を商売にするためのスキルは、いろいろあります。イラストでも絵画でも一緒だと思います。デッサン力はもちろん、構成力や色彩感覚はいわずもがな。(この色彩感覚って、意外と時代に左右されるシロモノかもしれません。)お客様の意の、言葉に現れないところも汲まなければなりませんから、推測力も欠かせないものだと思います。ネットスキルやデジタルスキルも今やそのひとつ、、、このあたりはかなりあやしく、冷や汗ではあります。上手いヘタを突き破る「勢い」もスキルのひとつかもしれませんね。上手く見えないけど迫ってくるんだよなあ、って絵、ありますし。

でも一番大事な能力って、「自分を信じる」ことじゃないかな?どんな仕事でも一緒だと思いますが、意外に信じるって、ヘビー級のパワーが必要です。どんなときも、へこたれそうなときでも、「いける!」と信じる力。自分が塗る絵の具や、鉛筆で引く一本の線が信じられるか?

私は、信じています。だってそうでなければ、いままでご縁いただいたみなさんと、これから出合うお客さんに対して失敬きわまりないというものです。
さあ、明日も自分の線を信じれば、いい日がやってくる♩

特別な才能を持たぬ絵描きは♩鍛錬の日々。今日のトレーニングラクガキは、「侍」でした。…トレーニングドローイングなので、あれこれ突っこまないでくださいね(笑

 

 

 

#イラスト_exiles story3_登場人物設定_船を降りた男2_僧兵Kunai

顔には僧兵の証となるタトゥあり。
左肩には甲牛(皮が頑丈な、牛馬のような竜のような移動に使う動物)の皮で覆われた楯。刀は二本差し
カラーリングは暫定-仮

港から海沿いの道を町へ歩くluksとKunai.前を歩くのは宿の手配師Hanmiu

2月も後半となりました。もうすぐ別れや旅立ち、新生活の季節です。
アトリエアルティオにも、ここのところそんな節目に記念の絵を贈りたい、というお客様がいらしています。

「仙台が大好きな友だちが仙台を離れることになりました。仙台のちび絵を贈りたいのですが…春のちび絵を描いてもらえますか?」
「我が子が家を建てましたので、予算◯◯ですが水彩画を描いていただきたいのですが。」
「得意先が新社屋を建てた。ふつうなら花だけど、記念に絵を贈ろうと思っているんだ。写メを得意先に送っていい?」

ここひと月ほど、そんな有り難いおはなしをいくつかいただいています。節目の季節が近いことを感じます。
絵というオンリィワンで,大切な方に喜んでもらおう。そんなお客様の気持ちを大切にお役に立ちたいと思っています。

節目というと年度末も近づいてきました。
イラストマップ改訂の仕事や、大学研究機関のコンテンツのイラストを今、動かしていますが、同時に確定申告の準備もしていると新しい節目に近づいていることを感じます。「平成三十年度の次は何になるんだろう?」と思ってしまいますね。

「年度」と打ち込んだら「粘土」と変換され苦笑いしました。というのも昨日は陶芸家加藤晋さんの工房で土をこねての陶芸講座を受けてきたからです。
加藤さんの創り出す器が好きで時々購入していました。4月に人形作家藤村みゆきさんと古山拓の二人展がアルティオでは決定していますが、その仕込みにために粘土をこねに行ってきたのでした。

仙台は今日,夕方から雨になりました。アスファルトの濡れる匂いが、春が近いよ、と言っているようでした。

額絵は、仙台をテーマに描いた「ちび絵」たちです。

 

「出産祝いに一枚の絵を」と、古山に水彩画制作のオーダーくださったM.Oさんが、SNSでオーダーの絵への喜びを綴ってくれました。ありがとうございます。
転載の許可をいただきましたので、ここに紹介させていただきますね。

+  +  +

 

『私事ですが、教え子の1人が2人目のお子さんを出産しました。彼女は学生時代から真面目で律儀で、結婚して千葉へ嫁いでからも私へ様々な報告をしてくれていました。
沢山の学生の結婚式に招かれ行きましたが、彼女の時は今までになく泣いた結婚式でした💒

さて、彼女へのお祝いを何にしよう…
1人目のお子さんの時は米沢まで行きましたが、千葉ではそうはいきません。
悩んで、悩んで…
自分の大好きな絵を贈りたい🖼

その時に私のわがままを受け快く受け入れてくれたのが、
アトリエ アルティオの古山 拓さんでした。
ラインの画像を見て頂き、
こんな風に〜
うーん、そこはこうして〜
額はこちらが良いかしら〜
なんて、面倒なオーダーでした💦

数週間して、出来上がった子供達の絵は、
幸せに満ち溢れた兄弟の穏やかな対面が描かれていました。私のイメージにぴったりの大満足!

届いた絵を見た教え子夫婦は喜び感動してくれました。
何でも手に入り簡単に現実化してしまう情報社会の中で、一筆ひとふで、想いを込めて描かれた2人の子供たちに。
私も嬉しくて、
やっぱり絵をプレゼントして、良かった!の思いです

古山さん、改めてありがとうございました。』

こちらこそ、お役に立てて嬉しかったです。ありがとうございました!』

+  +  +

もし水彩画の注文考えてみたいな、、、と思われましたら、こちらからどうぞお気軽にお問い合わせください^_^アトリエアルティオ店舗

絵のオーダー 〜 水彩画をオーダーメイドで

旅好き水彩画家と海外からのインバウンド

(さらに…)

だれでも子供の頃、何かに影響を受けて今があります。それはある人は野球かもしれないし、サッカーかもしれない。ラグビーってこともあるし、踊ることや釣り、木登りかもしれません。自分に影響を与えたモノってなんだろう?と考えるきっかけがありました。今年四月開催する人形作家さんとの二人展企画のアイデア出しの時のことです。

過去に遡ってみます。私の場合は好きでやっていたことって、小学生の頃は、貝塚ひろしの戦記マンガや松本零士の戦場まんがシリーズをまねて描くことでした。

中学高校では映画にはまり、テレビとは違う映像アートに夢中になりました。
ヤマトや999の時代です。アニメもよく観ました。出崎統と杉野昭夫が作り出す「家なき子」「あしたのジョー2」そして原作換骨奪胎の名作「宝島」が好きでした。(過去形じゃなく今も好き)

大学では、谷口ジロー「事件屋稼業」や守村大の「イブのおくりもの」、大友克洋「気分はもう戦争」に新しい世界を見、「アキラ」は雑誌掲載のトビラをスクラップ。よくアングルをマネしてラクガキしていました。

その後、アニメーターとして社会人をスタートしましたが、それは自然な流れだったように思います。
当時のアニメーターの師匠は「いいアニメーターになりたいならアニメを観るな。映画と能を見ろ」と私に言いました。当時、能は分からなかったけど、映画だけはよく観ました。

こうみてみると、絵画がほとんど出てきません。今の自分の基層となり血肉を作ってくれたのは、紛れもなく映画とマンガ=カートゥーンでした。

昨日、人形作家の藤村みゆきさんと四月開催の二人展「ブンガク・カートゥーン展」の打ち合わせがありました。
文豪や文学を題材にした二人展ですが、タイトルにはあえてカートゥーン=マンガという言葉をもってきました。
自分にエネルギーを与えてくれた世界を大切にし、敬意を評し、楽しんでみたいと思っています。

何が生まれるか、自分でもわかりません。二人で話していると、どんどんやりたいことが出てきます。

深いところで基礎となっている感覚を大事に、それこそポップコーンのように弾き出せたら楽しいだろうなと思っています。

(アップしたマンガは二人展とは全く関係ありませんが、実話です)

アルティオによくいらしてくださるお客様、Y.Iさん。
Y.Iさんが、とあるテキストセミナーに出席、提出作例にわたしどもの「ちび絵」を取り上げ、紹介文を作ってくださいました。(「ちび絵」とは6.5センチ×6.5センチという小さなスクエア画寸の水彩画やアクリル画をあらわした、アルティオオリジナルネーミング絵画です。「海外の旅風景」「日本の風景」「花」「動物」など、さまざまなモチーフがあります。)

Y.Iさんが紡いだ文章には、描き手では書き得ない、やさしいまなざしがあふれていました。嬉しくもその文章を先日「テキストセミナーの感想の一部分」として、SNSで紹介してくれました。転載許可をいただきましたので紹介させてください。だってとても嬉しかったのです。

『ちび絵。それは画家の古山拓さんによって描かれる、あたたかな想い。ひとつひとつにストーリーがあり、その背景を知らなくても不思議と持つべき人の手に届いてしまう。両手におさまるサイズは「自分の絵」という気持ちをかきたて、愛着が増す。多彩なタッチ、様々なテーマに、ほしい絵が増えていく。』

感謝です…小さな世界から広がる、よりたくさんの物語を、丁寧に描き続けたいと思います。ありがとうございます!

今日アルティオは企画展「水彩で描くヨーロッパ展」開催中ということもあり、オープンしていました。

壁面バックヤードアトリエで描いていたちび絵は、お客様からオーダーいただいた「原爆ドーム」でした。私が昨年広島へ旅したことを知ったお客様が、「とある想い」を抱いてのオーダーでした。

小さなサイズに描く原爆ドームはとても大きく重かったです。(画像はドローイングの一部です)