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楢山佐渡闘将図

楢山佐渡闘将図

ご依頼でプレゼント用に描き下ろした、岩手南部藩の幕末の英雄、楢山佐渡闘将図です。

岩手日報幕末連載小説「柳は萌ゆる」(平谷美樹・作)の挿し絵を担当しています。
その流れでの個人客様からの「楢山佐渡がすきな叔母に誕生日プレゼントを送りたい。岩手日報連載中の楢山佐渡が戦っている姿を描いてはくれまいか」というご依頼で描いたものです。
叔母さまからお客様へ礼状が届き、ホームページへぜひ掲載をと暖かいメッセージをもらいました。
ここに紹介いたします。(絵ならびにテキスト・無断禁転載)

〜楢山佐渡の描き下ろしに寄せて〜

『拝啓 早々に誕生日のプレゼントが届き、今まで生きてきた経過というか、人生長かったような短いような 微妙な76才という年齢に、人生を考えさせられております。
この度は、素敵な古山画伯の絵画を頂戴し、有難う御座いました。 昨年頂戴した、「満開の桜咲く高松の池から臨む岩手山」の絵のほか、今年の「楢山佐渡 剣を抜く」の絵も頂戴し、二つも財産を手にしたようで、嬉しさで胸が一杯です。 お陰さまで、毎日絵を眺めて暮らさせて戴いております。
裏に書かれた古山画伯の直筆の、「命燃やしてこそ」の言葉にシミジミ感銘し、長生きしなくては・・・と励まされた気持ちでおります。生きる情熱って大切ですね。 楢山佐渡の絵は、すごく気に入りました。 梱包を開いてすぐ、鬼剣舞のような佐渡の絵を見て、「あ、これはうちの守り神だ!私を守って下さる方なんだ!」と思いました。
勝手な年寄りの思い込みに感じるでしょうが、私にはこの絵の迫力から、そう感じましたよ。 という事で、私の守り神なので(笑)早速、玄関に飾りました。邪悪者が来た時は、この佐渡の気迫と勇ましい姿で、追っ払って下さることでしょう。私を守って下さることでしょう。 そんな勇気づけも、この絵からは戴いております。
所で、ここは岩手。 今を時めく「岩手日報の楢山佐渡の原画」ですから、私はたいそうな自慢です。 訪ねてきた友人、近所の方々、はたまた宅配のお兄さんにまで、「佐渡ですよね?本物ですか?」と聞かれ、 「はい、本物です!」と答えられる心地よさ。 夫にもビックリされ、息子、嫁にも「凄い!」と言われるものですから、かなりいい気分にさせて戴いております。この調子では、あと20年はイケルのではないかと、自信も出てきました。
突発性難聴から30年、耳が聞こえなくなって人生の楽しみが少なくなっていた所に、絵を楽しむという喜びを有難う御座いました。 まずは御礼をと思い、ペンを取りました。 元気でね。 かしこ』